いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

川蜻蛉翅擦り切れて舞終る(あ)

水晶苑を利用するようになってから、あやめ湯へ行く機会がめっきり減った。
人情溢れるあやめ湯はとても魅力的ではあるのだが、水晶苑があやめ湯の半額で入浴できるとあっては、どうしても半額の方に足が向く。毎日温泉に入るとなれば、それもやむを得ない。
加えて水晶苑は、湯上がりにくつろげるスペースが潤沢。2階には畳の大広間があり、勝手にお湯を沸かせるキッチンがあり、茶室みたいな4畳半の和室もある。現在、大広間の一角を囲碁仲間が毎日使っているが、4畳半は使っているのを見たことがない。だから、その気になればそこのスペースを一人独占することもできなくはない。
それで、都合のいいことにコンセントを自由に使える。だから、うたた寝をしながらiPhoneの充電ができるし、ノートパソコンを持ち込んで文書作成もできる(現役リタイアして何の文書作成だ?)。囲碁仲間に加わらなくても、そこを書斎代わりに使うことだって可能なんだわ。もちろん菓子を食うのも茶を飲むのも自由。
でもでも、そういう使い方ってやはり本末転倒だよね。公共のスペースを私物化してはいけません。良いお年寄りのみなさん、そんなことはやめましょう。施設に出入りできなくなります。
昨日の2階の囲碁サロンは一人余っていた。だから、一局お願いしますと声をかければ仲間に加えてもらうことができたかもしれないが、なんか声をかけづらい雰囲気で二の足を踏んだ。碁を打つ様子を長く見ていたわけではないが、どうも対局者が入れ替わるふうにも見えない。対戦を終えた人の一人がトイレに立った時も、余った人が代わりにそこの座布団に座るわけでもなく、相変わらず隣の対局者の横で盤面を見ている。それで、これは打つメンバーが固定されているなと思った。場に「一見さんお断り」の空気を読んだ。

【写真】カワトンボ。

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昨日、水晶苑のラウンジでトンボが飛んでいた。先に湯から上がった看板氏が水を飲んでいるテーブルへ寄って行ったら、看板氏がカワトンボだと教えてくれた。開いた窓から入ってきたらしい。逃がしてやろうとしたんだが、天井の高い方へ飛んで行ったもんで出来なかった、と言っていた。
そのカワトンボが、今日、テーブルの下で息絶えていた。私と看板氏が帰った後にスタッフが掃除機をかけたはずだから、その時テーブルの下にいれば掃除機に吸い込まれていただろう。ということは、カワトンボは掃除機が働いている時はまだ天井を飛んでいて、スタッフが窓を閉めて帰った後に力尽きたことになるか。今日、私がカワトンボを見つけたのは昨日と同じ午後4時過ぎだから、それまで誰にも気づかれずにそこに死んでいたんだな。
私がカワトンボをテーブルの上に寝かせて写真を撮っていると、湯から上がってきた看板氏が、逃がしてやれなくてかわいそうなことをしたと寂しくつぶやいたものだ。看板氏の、小さな昆虫にも心を寄せる優しい人柄を垣間見た。御年75歳、こういう人になりたいと思わせる好々爺である。
ちなみにカワトンボの大きさは全長約6cm。比較的きれいな川に生息し、全身が金属光沢に覆われている種が多いという<http://tombozukan.net/zukankawatombo.htm>。静岡県のカワトンボは絶滅危惧ⅠB類に指定(Wikipedia)。

【淡彩画】近い家と遠い町並み(No.90)

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ポイントは「建物の日影部分を濃くして、日なた部分の明るさを際立たせ、立体感を強調し、光の様子を描く」こと。
町並みの、町並みのように見える濃淡の描き分けが難しい。
手前の家の屋根を塗るのに水を含ませすぎて、何だか石が乗っかっているようになってしまった。

【水晶苑】15:08〜16:14(3→3人)

【タイムラプス】6月2日(金)5:56〜8:31の伊豆長岡の空。38秒。

【歩数】3,763歩。