いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

松が枝の上なる川や風薫る(あ)

【写真】標高60mの水晶山。

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水晶苑の帰りに登ってみた。期待どおりの狩野川の眺め。

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展望台は柱状節理の玄武岩を並べてできていた。

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神武天皇遥拝所」の石碑も。

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中腹から見た城山と大仁の町並み。

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松の木々から漏れ見えるのは空、ではなく狩野川iPhoneを下に向けて撮った。大した標高でもないのに下を覗くだけで足がすくんでしまう(高所恐怖症)。

【大仁・水晶苑】15:22〜16:17(5→3人)
ここの温泉は60歳以上の伊豆の国市民だと150円で入れる。去年までは無料だったのに今年から150円の有料になった。このことは後で、ある人(今日知り合った看板氏)から聞いて知った。
前回、初めて行った時に「伊豆の国市高齢者温泉施設入浴無料利用券交付申請書」なるものをもらってきた。これを申請すると年間12回分無料で利用できるという。それで今日、申請書を出して利用券を発券してもらった(その場で市役所に市民かどうかを電話確認するんですね)。
これとは別に「利用証」というのがあって、入浴以外に、例えば囲碁をやるとかといった場合に提示することになっているらしい。囲碁仲間に入れるかどうか分からないが、とりあえず作っておいて損はないと思って申請書をもらってきた。
入浴時間は午後4時までだが、3時半から4時までの30分がどうやらいちばん混む時間らしい。混むといってもせいぜい5人程度であるが。
その中に看板会社を経営しているという人がいた。年恰好は70歳よりやや上か。その人は私より少し前に風呂場を出て、ラウンジでペットボトルの水を飲んでいた。この水は冷蔵庫で冷やされ、誰でも自由に飲んでいいことになっている。少し喉が渇いていたので、「私も水をいただこうかな」とひとりごちて冷蔵庫に近づいて行ったら、看板氏が「この水飲みな」と言って自分のテーブルのペットボトルを差し出した。それで冷蔵庫の上からコップを持ってきて一緒のテーブルに就き、水を注いで一気に飲み干す。
看板氏は「ここの水は旨い」と言ってコップに二杯目の水を注ぎ、タオルで顔の汗を拭きながら、いかにも旨そうにゴクゴク飲む。私もつられて二杯目を、これまた一気に飲む。うん、確かに旨い。
看板氏の言う「ここの水」とは広く伊豆全体の水のことを言っているようにも聞こえるし、大仁地区に供給される水道水というふうにも聞こえる。ただ、どこそこから汲んできたとは言ってなかったから、たぶん「ここの水」とは水道水のことなのだろうと見当つけた。
しかし、水道水をこれほど旨そうに飲む人も珍しい。昨日湯ヶ島まで行って水を汲んできたばかりだが、そんなに水道水が旨いんであれば、わざわざ水を汲みに行く必要もないような気になってしまう。今日の水を飲んで、天然水と水道水の区別がつかなくなった。
看板氏にどこの人と訊かれ住所を言うと、そこは息子の家の近くだと言う。何をしている人とも訊かれ、この3月まで学童の仕事をしていて今はしがない年金暮らしですと答える。すると看板氏は、先生をしていたか、その地区は先生をしていた人が結構多く住んでいるところでと言い、あの人この人と指を折りながら名前を挙げた。市の教育長も住んでいると言った。へええ、そういう場所なんだ。ちっとも知りませんでした。
看板氏とは30分も話をしただろうか。テーブルのペットボトルがほぼ空になったところで、ではまたと挨拶をして別れた。外に出たら、ベンチに一人の年配の女性が座っていて、看板氏はその女性に声をかけていた。よく聞こえなかったが、「待たせたな」とでも言っていただろうか。ご夫婦らしい。看板氏の運転で水晶苑にお二人で来ていたようで、気づかずにすみません、ご主人と話し込んでしまいました。

【タイムラプス】5月1日(月)6:02〜8:39の伊豆長岡の空。39秒。

【歩数】3,062歩。