いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

天空を右に左にハンモック

午前9時半に孫を連れて湯ヶ島まで水を汲みに行く。
途中、孫娘がトイレに行きたいと言い出したので、いちばん近いコンビニに立ち寄る。そうしたら、そのコンビニの隣で朝市をやっていて、そういうのが大好きなカミさんは「あたしはここで野菜を見ているから、お父さんは子どもたちをトイレに連れてって」と私に孫を預ける。
孫娘が長いトイレを済ませた後でカミさんから聞いた話だが、カミさんが車のトランクを開けたら、そこに入っていた水汲みのタンクを見た朝市の人が、「これから西伊豆へ水を汲みに行くのか」と訊いてきたという。水を汲みに行くのなら西伊豆に決まっていると地元の人にも思われているらしい。
湯ヶ島の水汲み場は、まだそれほど知られていないのだろう。実際、馴染みの床屋のお母さんは湯ヶ島の出身だけれど、この前、そこの水汲み場の話をしたら知らなかった。お母さんも水汲みには西伊豆まで出かけるという。また、3月までお世話になった学童の同僚も沼津から水を汲みに西伊豆へ行くと言っていた。
西伊豆の水は地下1000mから湧出した深層水で、カルシウム豊富な中硬水なのだそうだが、湯ヶ島の水の水質についてはよく分からない。案内看板の説明にも「金を採掘した坑道から湧き出た水で、200年前から周辺の生活水として使われてきた、地元では有名な名水。戦前まで井上靖先生の父方の親戚にあたる月出(ひたち)醸造店がこの水を使って月のしずくという酒を作っていました」とあるだけ。
湯ヶ島の天然水が給水スタンドとして整備されたのは2013年6月というから、まだ4年しか経っていない。それで知名度が低いのかもしれない。無人の販売所で人件費ゼロ。20L100円は西伊豆のそれと変わらないが、商売っ気が全くないところが気に入って、私はこれまでここを10回近く利用している。
水を汲んだ後は足湯に浸かってパンを食べようと、水汲み場から5分ほど車を走らせたところにある吉奈温泉に向かった。時刻は10時半をやや過ぎたあたり。GWに入ったばかりで混んでいるかもしれないと思ったが、案の定混んでいた。足湯は順番待ちの列が途切れることなく続き、並んでも孫連れの4人が固まって座れる可能性はほぼゼロと踏んで足湯を諦めた。いちばん奥のテーブルを見たら、ちょうど先客が席を後にするところだったので、つつと寄って席を確保した。カミさんは孫の手を引いてパンを買いに店の中に入る。店の中もパンを求める人が列をなしていたらしく、カミさんと孫はなかなか出てこなかった。やがて孫娘が出てきて、次にお兄ちゃんが続く。カミさんがパンの袋を提げて出てきたのはそれからしばらくした後で、席に就くなり言ったことは「もう二度と来ない」だった。
会計を済ませるまで随分かかったこととパンそれぞれ1個の値段が高いことが気に入らなかったようだ。カミさんは「こんなとこまで来なくたって、これならもっと安くて美味しいパン屋さんがいっぱいある」とご機嫌斜め。こんなところで食べるから美味しいんだとは思わないらしい。喜ぶかと思って行ったのに逆効果でした。(あ)

【写真】ハンモックでひっくり返りそうになる孫娘。

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ハンモックを揺らしてくれと孫娘に頼まれ揺らしたら、デッキの手すりがギシギシ軋んだ。私が一人乗っている時は激しく揺らすことなどないので気づかなかったが、木ネジが打ち込まれる箇所に打ち込まれていなかったりして、手抜きというほどでもないが意外に頑丈でないことが分かった。それで、しかるべき箇所に急遽木ネジを10本ほど打ち込んで補強した。

【タイムラプス】4月30日(日)16:15〜18:31の伊豆長岡の空。33秒。

【歩数】5,733歩。