いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

子ら遊び来てふうわりと八重桜

孫を連れて沼津・内浦漁港の朝市に出かける。
今日の日曜は港で朝市をやっているからちょっと覗いてみるかとカミさんに言い孫にも言う。下の孫娘が「おもちゃ、売ってる?」と訊くから、「おもちゃは売ってない、お菓子も売ってない、売ってるのはお魚とか野菜とかだよ。肉まんもあるよ」と答える。
おもちゃとか、お菓子とか、そんなところにしか行ったことがないんだな、ならば漁港の朝市とやらを見せてやろうと午前7時20分に家を出た。
カミさんは出不精の割に◯◯市と名のつくところに出かけるのが好きで、朝市は8時からだよと言っているのに、早く行かなくちゃいいものが売れちゃうと、トイレに入っている私を急かす。
漁港に着いたのが7時半過ぎ。家から10分ちょっとで着いてしまう。駐車場は朝市会場に近い方から順に埋まっていて、カミさんの車は漁協事務所のある隣の駐車場まで持って行かれた。
車のナンバーを見ると、「沼津」「伊豆」が多いのはむろんだが、「八王子」とか「山梨」とか「名古屋」なんてのも見える。ここの朝市はテントが10張余と、規模はさほど大きくはないけれど、地元の人にも観光客にも人気らしく、朝早くから多くの人が集まる。私が朝市を覗いたのは今日で三度目だが、今日がいちばん混んでいた。
一応開店は8時からになっているのだが、そんな時間はあってなきようなもの。あるテントには50メートルもの長い行列ができていた。生しらすを販売するテントである。列の先頭には軽ワゴンが駐められてあり、そのドアの外で店員が生しらすを素手ですくってパックに詰めていた。詰める時に客の名前を確認していたから、客が列に並んでいた時に予約注文を取っていたのかもしれない。
私は以前ここで釜揚げしらすを買ったことがある。その時は列も5人ほどでしかなく、看板の生しらすはすでに完売になっていた。今日初めて生しらす販売の現場を見て、これが噂の生しらすか、それにしてもすごい人気だなと、その盛況ぶりに感じ入ったことだった。
カミさんに「ほれ、あんなに並んでるよ」と言ったら、「生しらすなんか買ってどうすんのよ」とまるで興味を示さない。で、「干物でいいのよ」と干物のテントの列に並んだ。私も別に生しらすが食いたいわけでもなかったので、ここはカミさんの意向に従うことにした。
私に手をつながれた孫娘は、じいじみたいな人がいっぱいいるねと言う。自分みたいな子が一人もいないからつまらないと言いたいのらしい。お兄ちゃんはその後からついて来る。こっちもつまらなさそう。
どれ、朝ごはんに肉まんを買ってやろうと、最初に来た時に肉まんを売っていた奥のテントへ行ってみた。そうしたら、そこでは肉まんではなくかき氷が売られていた。残念、肉まんはなかったと引き返そうとすると、孫二人は声を揃えてかき氷食べたいと言う。朝からかき氷でもなかろうと思ったが、初夏のようなぽかぽか陽気だったし、まあいいかと二つ買った。
かき氷を二人に持たせてカミさんのところへ戻ろうとしたら、カミさんが並んでいる列の向かい側のテントに肉まんを見つけた。さっき通って来たのに気づかなかった。生しらすの列に気を奪われ見損じていたわけだな。毎回ローテーションでテントの場所が異なるようで、私はてっきりいちばん奥の場所が肉まんのテントだと思い込んでいた。
肉まんは私とカミさんのと合わせて2個入りを2パック買った。孫には肉まんにかき氷という妙な組み合わせの朝食となってしまったが、さて孫たちは、また朝市に行きたいと言うだろうか。(あ)

【写真】庭の八重桜。

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道の向かいの桜がほぼ散り、代わって八重桜が咲き初めた。今の家を手に入れた時は、この八重桜の枝の先端が軒に引っかかっていたものだが、今は屋根の上まで枝を伸ばしている。例によって全く手入れしていないのだが、毎年こうして見事な花を咲かせてくれる。
その八重桜を見ながら、ふと思った。ここにデッキを作ったらどうだろうか。そうしたら雑草を取る手間が省けるし、洗濯物も倍干せるし、波板屋根を取り付ければ雨でも洗濯物を干せる。薪を積んでおける。ガラクタを仕舞える。そうだ、茣蓙を敷かなくても花見ができる……。とまあ、暇な奴が暇をこくと、暇なことしか考えないものです。

【あやめ湯】18:21〜18:50(3→1人)

【タイムラプス】4月16日(日)14:22〜16:28の伊豆長岡の空。31秒。

【歩数】4,473歩。