いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

三月尽悲喜交交の栗焼酎

今日は放課後児童教室の「お別れ会」。

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小学校の離任式に合わせての実施。子どもたちにとってやはりメインは当然小学校で、児童教室は付録という感覚を持つのはやむを得ない。
今は春休みの小学生も、今日は離任式に参加するために登校する。いつもよりやや遅い登校になるので、児童教室の子どもたちは一旦教室で時間調整をして、その後式の時間に合わせて集団登校する。そして、離任式が終了した後に再び登所して夕方の迎えを待つ。
離任式に出かけた子どもたちは午前10時半に戻ってきた。それで1時間ほど自由遊びをしてから弁当の時間になる。子どもたちと一緒に弁当を食べながら離任式の感想などを訊いたりしていると、1年の女の子が「学童でもいなくなる先生とかいるの? 誰がいなくなるの?」と言う。さあ誰だろうねえとすっとぼけながら、私だよと言ったらどんな反応をするだろうと想像してみた。どうせ付録の学童だし、学校の先生とは違ってこれといった思いも大して抱かないんだろうなと思うと、ちょっぴり寂しい気がしないでもなかった。
昼食後は子どもたちにDVDを見させておいて、午前出勤のスタッフと午後出勤のスタッフの引き継ぎの打ち合わせをする。私は午前出勤。午前出勤は午後1時45分で上がりだが、「お別れ会」で挨拶をするために3時のおやつの時間まで残ることになった。
「お別れ会」の前に「お店やさんごっこ」をするのが慣例になっているようで、かつてやんちゃな4年の男の子が暴れたプレハブ教室には、いったいこれだけのお菓子をいつ用意したんだろうと思われるくらいの量のお菓子がずらり並べられていた。POPの看板も本格的で、本物の駄菓子屋さんと遜色ない構えである。POPの看板はリーダーの手作り。

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「お店やさんごっこ」の次はビンゴゲーム。ゲーム機を回すのがリーダーで数字を書くのが私。期せずして児童教室を出て行くペアになった。
ビンゴゲームは当初の予定には入っていなかった。登所の子どもの数が40名を割り、これでは「お店やさんごっこ」だけではおやつの時間まで持たないと判断して急遽やることに決めた。
リーダーは適度の間を取りながら、出て欲しい数字が出るように気を飛ばせ気を飛ばせと子どもを煽り立てる。子どももそれに乗っかって手を組んでお祈りの格好をし出す。リーダーはしてやったりの顔でにこやかに次の数字を読み上げる。さすがベテラン、乗せ方がうまい。以前は幼稚園の先生をしていたとかで、さもありなんの堂に入った進行ぶりである。しかしそう思う反面、その子どもたちの純朴な心をいとも簡単に操る自信たっぷりな得意に、何かしら薄ら寒さを感じたりもしたのだった。
いよいよお別れの挨拶を述べる時がきた。どんなことを話すかは昨日のうちに予習してある。ところが、「先生は一年前にここへやって来ました……」と話し出した途端、そこで思いもよらぬことが起こった。声が震え出したのである。感極まったのではない。別れの悲しみにうち震えたのでもない。
途中で間を置いて発声を修正しようとしたが、声の震えは最後まで修正できなかった。こんなことは初めてである。4年前に体育館の壇上で退職の挨拶をした時もこんなことはなかった。なのに、孫と同じ年の40名に満たない子どもを前にして、声が震えてしまった。
いい歳をしてなんてザマだろう。全く情けない。それにしても、声を震わせるだけの強い感情が一体どこから湧いてきたのだろう。自分でもよく分からない。そんなうるうるした感情が私の中にまだ残っていたんだということに、自分でもまさかと驚いているのである。

【写真】送別に職場からいただいた栗焼酎。

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3月に入ってすぐ、送別祝に何がいいかと訊かれ、花束よりも焼酎がいいそれも栗焼酎、と遠慮無く言ったらちゃんと用意してくれた。栗焼酎は普通の酒屋ではなかなか扱っておらず、きっとあちこち探してくれたんだろうなと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。しかも2本も。
今日の晩酌に、早速「祖谷」をいただく。もちろんストレート。くわ〜、五臓六腑にしみわたる。調子こいてがばがばやったらあっという間に3分の1がなくなった。いかん、もっと味わって呑まなければ。

【淡彩画】今日も描く時間なし。

【あやめ湯】19:30〜20:11(2→4人)

【歩数】2,218歩。