いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春の雪報徳の田を覆ひけり

今日は藤沢で孫の面倒を見ることになり、私は伊豆から電車で、カミさんは藤沢から車で小田原へ向かう。
今朝はだいぶ冷え込んだ。家の前から見る富士山は朝焼けに染まり、実に眩く美しい。思わず手を合わせたくなるような神々しさである。いつも見慣れた富士山だけど、毎日いろんな表情を見せてくれるから、見ていて飽きない。

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伊豆長岡駅に向かう途中の、お気に入りのスポットに差し掛かると、狩野川の川面に逆さ富士が映っていた。朝焼けの富士を眺めながら坂を下り、もしやと思って期待していたが、期待どおりに見ることができた。朝焼けの富士を見て、逆さ富士を見て、ちょっと贅沢な気分です。
富水駅小田急線を降りたら銀世界が広がっていた。雪は昨夜降ったらしい。伊豆は霜が降りはしたが雪は降らなかった。

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孫の家に向かう途中の道は日陰の部分がまだ凍ってアイスバーンになっていた。そこに足を取られ、思わず転倒しそうになる。通る車は屋根に雪を被り、スピードを緩めて慎重に走っていた。前方の丹沢山はすっかり雪化粧で、手前の民家の梅を覆った雪は、朝日に照らされてぼたぼたとしきりに雫を垂らす。まさに、春は名のみの早春の景色である。

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孫の家には9時前に着いた。着く前にブログを仕上げたかったが、間に合わなかった。孫の世話が始まれば、その日はもう孫が寝入るまでブログをアップできない。到着を1時間遅らせてブログをまとめる時間を作ろうとも思ったが、たかがブログのために孫の世話が疎かになっては本末転倒でしょう。
孫は伊豆へ行きたい行きたいと喚いているとママは言う。しかし、カミさんは断固として冬場の箱根越えを拒否する。連れて行く孫にもしものことがあったら大変との理由だが、私にもしものことがあったら大変という頭はカミさんには全くない。まあ、夫婦なんて所詮そんなもの。亭主元気で留守がいい、先に逝ったらもっといい、てなところでしょう。
伊豆へ行きたいと口を揃える子どもに、だったら電車で行けば、とママはお気楽に言うが、冗談じゃない、そうなったら孫二人の世話は私一人で担わなくてはいけない。伊豆で一日中ずっと孫の世話を一人でするなんてあり得ません。やめてください。
それで孫たちを小田原から藤沢へ連れてくるのだが、孫たちにとって藤沢は藤沢でまた楽しみでもあるのです。それは、「すみっこぐらし」のキャラクターグッズを買ってもらえるから。「すみっこぐらし」は女の子がいかにも興味を持ちそうなグッズで、だから、小学2年の孫娘が欲しがるのは分かるのだが、小学4年のお兄ちゃんまでも欲しがるというのはどうしたものだろう。

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その藤沢での孫の世話も残すところあと1ヶ月ちょっと。3月末には藤沢のマンションを明け渡さなくてはならない。いよいよその日が近づいてきたというのに、まだ引っ越しの段取りを全く決めていない。3月は引っ越しのシーズン、早いとこ日取りと業者を決めなくては。(あ)

【淡彩画】ススキ(No.13)

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ススキの穂を塗り残したら、庭箒のような不細工な格好になってしまった。そこで白墨液で修正。白墨液とは白い墨汁のことで、何かの足しになるかと思って昨秋藤沢の画材屋で買っておいた。塗ったら真っ白になるかと思ったら違った。グレー系の色になり、背景とうまく溶け込んでふっくらした感じに仕上がった。思わぬ効果を得て満足です。塗り損じたら白墨液を使えとは手本のどこにも書いてなかったが、いやあ、何でも試してみるもんですね。

【歩数】10,464歩。