いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

折り紙の手の皺寄する春隣

【写真】折り紙で折ったマーガレット。

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前回はバラを3個ばかり折ったが、あれからしばらく折らないでいるうちに折り方をすっかり忘れてしまった。今回はマーガレットである。私が折ったのは、手前の赤とピンクの二つ。
昨年の暮れに、2年の女の子のお母さんが折り紙の本を寄付してくれた。児童教室の玄関に吊るした飾りを見て、もしよかったらこれを、と言って子どもを迎えに来た時に渡したのだそうだ。
その時たまたま本を受け取ったのが折り紙大好きのサブリーダーで、この人は、暇さえあれば折り紙を折っている人である。で、もらったからには、本に載っている折り紙を折って玄関に飾らねば、本をくれたお母さんに見てもらわねばと律儀に受け止め、さあ皆さんも作りましょう、という流れになった。
俄然やる気モードになったサブリーダーは、本のページをコピーして家で作ってきたのがマーガレット。その折り方をまずリーダーに伝授し、そして今日、サブリーダーがおやつの買い物に出かけている間に、皆でリーダーの手先を見ながら色とりどりのマーガレットを折ったのである。
テーブルに就いていたのが全部で6人。最初、私はココアを飲みながらただ見ているだけだった。私以外の皆さんはインスタントコーヒーを飲みながら折り方を見比べている。ここの折り方が分からない、こう折ればいいのよ、なんてやっている。何だか私だけ仲間はずれにされたみたいで居心地が悪い。そこで、皆さんが2個目にとりかかったところで声をかけた。「私にも教えて下さい」。
先生は手先が器用だからすぐに覚えられるわよ、とか何とかおだてられながら折り紙を分けてもらう。折り進めていって、途中でバッと広げたところから先が分からなくなりリーダーに訊いた。リーダーは私から折り紙を取り、こうしてね台形みたいな形にして折るのよ、それで花びらの先を摘んでキュッとそらすのよ、と言いながら全部やってしまったものだ。おかげで私は最後のところの折り方がよく飲み込めなかった。
それで、2作目はリーダーの手を借りないで最後まで一人で折った。やはり最後のところでやや手こずったが、全体としては上手く折れたと思う。少なくともバラよりは簡単だった。よし、これで孫に教えられるぞ。
放課後児童教室の仕事も残り2ヶ月ちょっとになったが、何が収穫だったかといえば、この折り紙ですね。たった一枚の紙からこんな複雑な形が作れるなんて、まさに驚き桃の木です。鶴の折り方しか知らなかった私が、キューブを覚え、ユリを覚え、バラを覚え、マーガレットを覚えた。マーガレット以外は折り方を忘れてしまったが、折り方の本を見れば思い出すだろう。YouTubeには折り紙の動画がいくらでもアップしてあるし、本を開くよりそっちの方が手っ取り早い。
この折り紙は、日本の伝統文化だとばかり思っていたが、どうやらそうでもないらしい。でも、伝統文化であろうとなかろうと、これは子どもの頭脳を鍛えるのに実に効果的なのではないかと、実際に自分でやってみて思う。指先を使うことで脳に適度の刺激を与えるからボケ防止にもよい。
児童教室で子どもの様子を見ても、折り紙を厭わない子は概して集中力がある。宿題をやり終えるのも早いし、他の遊びも上手だ。
指先を使って脳に刺激を与えるという点ではテレビゲームも同じなのかもしれないが、それは全く違う。何が違うかといえば、親子に共通の会話があるかないかが決定的に違う。子どもの知力(学力ではない)を育てるためには親と子をつなぐ会話は絶対に必要だと思うのだが、今どきの子は折り紙などには目もくれず、戦いのゲームに脳みそをすり減らすのである。(あ)

【あやめ湯】18:32〜19:08。2→2人。

【タイムラプス】1月25日(水)6:51〜8:42の伊豆長岡の空。27秒。

【歩数】1,736歩。