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いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

馬飛ばすかつての道の淑気かな

午前9時過ぎ、勤務先から電話があった。
「今日は子どもの登所が13人しかいないので、先生は午後から勤務することになっているけど、休んでもらってもいいですか?」
電話はサブリーダーからだった。要するに、私に休め、と。スタッフは6時間を超えて働いてはいけないので、午前勤務の人がそのまま午後も勤務することはない。だから午後は別の誰かが出勤するはずだが、私がその出勤予定から外された理由がちょっと気になった。でもまあ、この正月はお疲れでしたでしょうからゆっくりお休みくださいという親切心で私に声をかけてくれたのだと解釈して、ありがたく休ませてもらうことにした。正月はちっともお疲れじゃなかったんですけどね。
あるはずの予定が突然なくなり、さて何をしようかと考えて、そうだ、湯ヶ島へ行こうと思い立った。昨日、スーパーから持ってきた不動産物件情報誌(静岡東部版)に掲載されていたある物件が目に止まり、今度の休みにでも一度見てみようと思っていた。住むためではなく、もし長男が伊豆のどこかに店を持つ気になったとしたら、という目で見てみようということ。
そういう点では、今日の突然の休みは私にとってありがたかった。昼食は前から行ってみたいと思っていた「あまご茶屋」で摂ることに決めて、早速バイクを走らせた。
物件の場所は、あらかじめGoogle地図で大体の見当をつけていた。物件はすぐ分かった。井上靖『しろばんば』の舞台となった湯ヶ島小学校のすぐ近くだった。バイクで家から約40分。

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物件は、小説にも出てくる長野川と、馬飛ばし(競馬)を見に洪作少年が仲間と筏場まで歩いた道(県道55号線)に挟まれた場所にあった。
建物は2軒あって、どちらもだいぶ傷んでいる。

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修繕するにはかなり骨が折れそうだ。少なくとも今の家の修繕より数倍気合を入れないといけないと見た。ただ、店にするという前提で見た場合、敷地が126坪で、公道に7m接道しているというのは魅力だ。ロケーションとしても悪くない。価格も相場だと思うし、もし長男がその気ならマンション売却分を回してもいいかなと思った。ただ、カミさんは絶対、ウンと言わないだろうな。またそんなボロ家に金をつぎ込んで、働けなくなったらどうやって食べていくのよ、と言うに決まっている。そして肝心の長男は、今のところ伊豆で店をやる気はないようだ。だから今日見た物件は、見なかったことにしておく。
物件を見た後、下田街道を戻ってあまご茶屋で遅めの昼食。あまご茶屋までバイクで約5分。時計は午後2時を回っていたけれど、店内には10人ほどのお客さんがいた。

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アマゴの塩焼き(600円)を食べたかったが、他のお客さんがまともな食事を頼んでいる中で私一人だけ単品一皿というのも気が引けて、わさび定食(1400円)を注文した。天ぷらの皿にアマゴが混じっていたので、それでよしとした。

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記念の土産に、こんなのも。

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帰る途中で吉奈温泉に立ち寄る。ここはいつも行く床屋さんのお母さんの出身地ということで、どんなところか、話の種に前から行ってみたいと思っていた。吉奈温泉は、子宝の湯として昔から有名らしい。徳川家康側室、お万の方が噂を聞きつけて湯治に訪れたという話だ。

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温泉旅館は「東府や」と「さか屋」が道を挟んで睨み合うように建っており、他にそれらしき宿はない。日帰り温泉サービスがあれば利用するつもりだったが、どちらも敷居が高そうで二の足を踏んだ。
夕方、あやめ湯に行って、洗い場で隣になった元饅頭屋さんに吉奈温泉に行ってきたことを話したら、どちらも宿泊で使ったことがあるけれどいい値段だよ、と言っていた。やっぱりね、そんな感じがしたんだ。一人で気楽に入れるようなところではないみたい。(あ)

【タイムラプス】1月4日(水)6:44〜8:50の伊豆長岡の空。32秒。

【あやめ湯】17:12〜17:46。8→5人。番台のおじちゃん、元饅頭屋さん、スキンヘッド氏、マイ桶氏に新年のご挨拶。

【歩数】696歩。