いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

提灯揺れ温泉街の冬ざるる

夕方5時過ぎ、あやめ湯へ行ったら、入口の引き戸に「休業中」の張り紙があった。「機械故障の為 暫くの間 休業致します」とある。

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2年ほど前、風呂場の梁を替える工事で1週間ばかり臨時休業したことがあったが、今回は機械故障による休業だ。機械故障が深刻でなければよいのだが…。弱ったな、明日からの湯屋をどこにしよう。
私の湯屋ランキングでは、あやめ湯が1位、一二三荘が2位、以下、3位は長岡南浴場、4位が湯らっくす、5位が高齢者温泉交流館となっている。順番からすれば、あやめ湯がダメなら一二三荘ということになるのだが、一二三荘は大仁だから仕事が終わってから行くにはちと遠い。となれば、長岡南浴場に当分は通うことになるのかな。ここなら距離はあやめ湯と大差ない。ただ、晩酌のつまみを買うとなると、スーパーが近い温泉交流館が便利だな。
てなことを考えながら、とりあえず今日は長岡南浴場にするかと決めて、あやめ湯からそちらへ向かう。ここは駐車場がなく、ほとんど歩きのお客さんばかりだから普段はそんなに混まない。ところが今日は混んでいた。受付のおじさんに中を覗いてもらったら6人いるという。洗い場が4つしかないところに6人は厳しい。さらに脱衣所にこれから入る人が2人いると聞いて、これはいかんと諦めた。5時半という時間帯もあったかもしれないが、こんなに混んでいたのは初めてだ。
ならばと次は、もう少し先の湯らっくすへ向かう。長岡南浴場から湯らっくすへ行くには温泉街のメインストリートを通るのだが、灯をともさない祭提灯がゆらゆら揺れるばかりで人の気配がほとんどない。各旅館・ホテルはどこもかしこも苦戦を強いられているようだ。
湯らっくすは20台ほど駐められる駐車場を持っている。で、着いたらその駐車場がほぼ満杯。中を覗くまでもないとそのまま通り過ぎて一二三荘へ向かう。温泉交流館は月曜が定休日。
一二三荘の玄関を入ると、三和土を上がった廊下にスリッパがずらりと並んでいた。食堂のテーブルには料理を盛り付けた皿が、これまたずらり並んでいて、何やら宴会の準備をしている様子。うわっ、もしかして食事付き日帰り温泉ってやつ? だったらここも混んでいるのかと構えて脱衣所のドアを開けたら、風呂場にいたのは2人だけだった。ふう、よかった、これでゆっくり温まれる。
そんなにしてまで温泉に入りたいのか? 入りたいのである。温泉の効能はいろいろあるが、この時期は、とにかく体が芯から温まるというのがいちばんだ。バイクを飛ばして家に帰っても体がぽかぽかして冷めない。家の内風呂だと直ぐに体が冷えてしまっていけない。
「毎日こうして温泉に浸かることが何よりさ」とマイ桶氏はいつも口癖のように言う。そして「温泉に入って、家できゅ〜っと呑って、ころんと寝る」と続ける。私も同感、というか私のスタイルそのまんま。夏は、今日も暑かったねえと言っては温泉に浸かり、冬は冬で、今日も寒かったねえと言っては温泉に浸かる。寝ても覚めても温泉三昧の生活は何と贅沢なことよと思うが、その贅沢を300〜400円で味わえるのだから味わわない手はない。
ところで、あやめ湯が休業となって、マイ桶氏はどうするつもりだろう。米朝氏は、スキンヘッド氏は、生け簀氏は、7時5分氏は、ワカメ先生は、元饅頭屋さんは、元郵便局長さんは、そして伊豆木の会長さんは、別の湯屋へ行くのだろうか。それとも家の内風呂で我慢するのだろうか。皆さんにしばらく会えないのは寂しいけれど、機械故障とあっては仕方がない。一刻も早い復旧を願うばかりです。(あ)
大仁・一二三荘(17:45〜18:22)3→1人。
タイムラプスは、12月12日(月)14:18〜16:21の伊豆長岡の空。

3,248歩。