いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

枯尾花川を覆ひて空透ける

明治宅配専用商品の勧誘に、先週来た女の人がまたやって来た。「この前お渡しした商品は、お試しになられましたか?」

何度来ても注文しないよという顔で応対したつもりだったが、またやって来た。こういうのは、はっきり口で言うに限る。「要りませんから。私は、神奈川とここを行ったり来たりしている身で、毎日ここにいるわけではありませんから(宅配されても困ります)」

すると、勧誘女史は「あら、神奈川のどちら? 主人は神奈川の相模原に勤めているんですよ。私は三島に住んでいて、そこから通ってるんです」と言う。そんなの訊いちゃいねえよ。

私も神奈川なんて、余計なことを言ったばかりに相手に食いつくエサを与えてしまった。

「牛乳は賞味期限が切れましたけど、乳酸菌の方はまだ大丈夫ですから、ぜひ一度お試しになってみてください。そろそろインフルエンザが流行ってきてますけど、飲めばインフルエンザの予防にもなりますので」って、ワクチンじゃないんだから、予防になるわけないだろ。

「まあ、すてき。囲炉裏があるのね。あら、薪ストーブまである。私、岩手県大船渡で生まれたんです。うちの実家もこんなだった。わあ、懐かしい」

玄関の外で応対していた私が、飲まずに冷蔵庫に仕舞ってある商品を持ち帰ってもらおうと家の中に入ったら、勧誘女史も一緒に家の中へ入って来たものだ。普通、玄関の外で待ってるだろ。

この、誰にでも親しげに話しかける、あるいは半ば図々しいところもある勧誘に、ふと私は亡母の姿を重ね合わせていた。母もこんな勧誘をしていたのだろうか。

私の母は、一時、化粧品の訪問販売をしていたことがある。半農半漁で5人の子ども(末の妹は保育園に上がる前に交通事故で命を落とした)を養う生活は苦しく、少しでも生計の足しにと思ってのことだったろう。しかし私は、畑仕事のごつい手で化粧品を売り歩く母の姿は、正直言ってあまり好きではなかった。お客さんに買ってもらうためには自分も試してみなければと思ってかどうか、鏡台に向かって顔にペタペタ化粧品を塗るのも好きではなかった。ただ、ミシンを買ってきて、使い方を懸命に覚えようとしている姿は好きだった。

母の売る化粧品を、どれだけの人が買ってくれたか知らない。村内の付き合いで買ってくれたという人がほとんどだったのではないかと思う。勝手知ったるよその家に上がり込んで、話をうまくそっちの方へ持って行ったのだろう。

しかし、全部が全部うまく行くわけもなく、時には嫌な思いもしたのではなかったか。そのことを微塵も見せなかった母は、やはり偉いと思う。(あ)

写真は、今日行った保険医療センター。

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受付で胸X線の精密検査を受けに来たと告げたら、呼吸器内科の先生が来るのは火曜の午前と木曜の午後だから、そのどっちかの曜日に来てくれと言われる。だったら案内にそう書いてよ。

仕方がない、明日の午前にもう一度行くことにする。

医療センターを出て、久々に「大連」でランチ。シイタケあんかけそば(月曜20%割引520円)。前回は8月15日だったから、ほぼ4ヶ月ぶりの久々。おばちゃんに、「ほんとに久しぶり」と言われた。

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帰りは「大連」から狩野川の土手道に出る。小春日和のぽかぽか陽気で気持ちよかった。

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タイムラプスは、12月5日(月)6:32〜8:51の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1273114426079765/

大仁・一二三荘(16:27〜17:04)1→1人。

8,715歩。