いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

寒禽や声を窓辺にこぼしつつ

土曜出勤の場合は、大概そのまま伊豆で日曜を過ごして月曜に出勤する。
ところが、明日月曜は有給休暇の予定になっていて、だから今日、藤沢に戻って火曜の朝に藤沢から出勤する手もなくはなかったが、午前中、台所に棚を作ったり、ガラクタを整理したりしているうちに、あっという間に昼になってしまった。
藤沢に戻ってマンションの荷物整理をしなくてはいけないことは頭にあるのだが、昼に伊豆を発っても藤沢に着くのは夕方になる。となると、ほとんど荷物整理ができない。明日まる一日できるとしても、その一日のために戻るというのも何だかぞっとしない。それでも戻るか、いや、伊豆で引き続きガラクタの整理をするか、どっちにしようかと迷っていると、坂の下の遠くから廃品回収車のアナウンスが聞こえてきた。「ご家庭でご不要になりました洗濯機、テレビ、冷蔵庫などがございましたら、お気軽にお声掛け下さい。壊れていても構いません」
そうだ、前のオーナーが置いていったテレビ、電子レンジ、電気ストーブ、扇風機をこの際全部持って行ってもらおう。そうすればだいぶすっきりする。よし、やれるときにやっておこう。そう決めて家の前までトラックが来るのを待っていたが、トラックはいつまで経ってもやって来ない。そのうち、アナウンスが聞こえなくなってしまった。
がっかり。先週は家の前まで来ていたのに、今日は上まで上がって来なかった。先週の金曜は平塚で呑み会があって、仕度をして家を出た直ぐのところで廃品回収車とすれ違ったのだったが、そこで声をかけたら呑み会に間に合わなくなると思って声をかけなかった。またいずれ来るさと思っていたら今日来た。来たけれど、家の前までは来なかった。
先週と今日の動きを見ていると、廃品回収車はこの地区全域を一日中走っているというのでもなさそうだ。前回は上の方を回ったから今回は下を回ろうと、その都度走る区域を分割しているらしい。どっちみち、またいずれ来るのを待つしかない。私が家にいる時間にぴたりタイミングが合えばいいのだが、なかなかそううまくもいかない。
夕方、あやめ湯へ行く途中でペットショップに立ち寄り、小鳥の餌を買った。小鳥を庭に呼び寄せて、野鳥観察をしようという魂胆。昨日、骨董市で小さな鳥かごを手に入れたのはいいが、さて何に使おうかと考えて、野鳥が餌をついばむ餌台にしたらどうかと考えた。それなら野鳥を窮屈なかごに閉じ込めなくて済むし、吊るしておけば猫にちょっかいを出される心配もない。
うちの庭には、ちょくちょく野鳥が飛んで来て目を楽しませてくれる。この前はヤマガラがやって来た。春先から初夏にかけてはウグイスが盛んに鳴くし、ツバキの茂みからメジロがかわいい目をきょろきょろさせていたりもする。
他にも何種類かの野鳥が庭を訪れるのだが、それらを写真に撮ろうとしても、動きがすばしこくてなかなか撮れない。何度かカメラを向けたことがあるけれど、これまで一枚も撮れていない。大体、野鳥をiPhoneで撮ろうというのだからナメている。決定的瞬間を撮りたかったら大砲みたいな望遠レンズを用意しろ、飛んで来るのを何時間でもじっと待てと言われそうだが、私としてはそこまでする気はない。
野鳥が、花の蜜を吸ったり餌を楽しそうについばんだりするのを、私もまたコーヒーを啜りながら見て楽しむ。それでいいんです。それで少しでも長く目を楽しませてくれたらいい。その時にちょこっと写真を撮らしてくれたら最高。だけど、肝心の野鳥が寄ってきてくれるかどうか、それは何とも分かりませんね。(あ)

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タイムラプスは、12月4日(日)6:15〜8:26の伊豆長岡の空。
あやめ湯(17:06〜17:42)3→1人。

1,854歩。