いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ピザバスの珈琲淡し十二月

午後1時から月例の放課後児童教室連絡会に出席。
この会は、市の6箇所にある放課後児童教室の代表者が庁舎に集まり、学校教育課長からの連絡を受け、各教室の状況を報告し合い情報交換をするというもの。代表者は、どの教室も輪番になっているようで、12月は9番目の私に番が回ってきた。
会議のテーブルはロの字型に並べられ、指定された席にそれぞれ座るのだが、当然のことながら課長と私以外はすべて女性で、居心地がすこぶるよろしくない。ここでも私は、この仕事はやはり私には不向きだと思ってしまうのだ。
先月提出した意向調書を受けて、来週2日間で課長が各教室を回って面接をするという。一人5分というから、継続勤務の意向と希望勤務先を確認する程度なのだろう。ここで私は継続勤務しないことを課長に告げることになるが、一部の現場では人手不足になっているらしいから保留されるかもしれない。でも私の中では、来年はもうやらないことに決めている。
一旦職場に戻り、タイムカードを押して職場を出る。もともと今日は休みの日で、その休みの日にたまたま連絡会出席の当番が回ってきた。この場合、会議に出た時間だけ出勤扱いになる。2時間✕時給=いいちこ1本分+さきいか1袋分の稼ぎだ。
職場からの帰り、床屋さんからいただいたコーヒー苗の鉢を一回り大きなものに替えようと、ホームセンターに立ち寄る。そうしたら駐車場に「ピザバス」が駐まって営業していた。バスの屋根に煙突があって、そこから薪を燃やす煙が漂っている。

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物珍しさに、ちょっとコーヒーでも飲んでみようかと鉢(中古で100円)と観賞植物用の土を買った後でバスに乗り込んだ。午後3時。客は私一人。ピザを頼んでもよかったが、おやつ代わりにピザ一枚はちと重すぎると思ってコーヒーだけ注文した。オーガニックコーヒー400円。

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運転席の真後ろにピザ窯があって、薪の炎がちろちろ見える。その右側に大きなステンレスの作業台があって、そこでピザの生地を作るのだろう。
コーヒーは奥さんが淹れてくれた。どこか女優の市毛良枝に似てなくもない(そういえば市毛良枝伊豆市出身だ)。ご主人は用事でちょっと出かけているとのことだった。テーブルに運ばれたコーヒーを飲みながら、奥さんからいろいろ話を伺う。

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もとは下田で店を構えていたが、10年前に店をたたんで「ピザバス」を走らせることにした。今は静岡県内を中心に移動ピザ屋をしている。ここ(ホームセンター駐車場)には来週6日までいて、その後は修善寺、沼津、伊東と回る予定。主人は伊東の出身で、私(奥さん)は四国の山奥出身。子どもがいないから気楽にあちこち回っている…。
そんな話を、青森出身の私がなぜ伊豆に住むようになったかという話も交えながら30分ほど話し、立ち上がろうとしたら、座席の後部に本が並んでいるのに気づいた。パッと見て『里山資本主義』という新書が目に留まった。この本は、新たな経済のあり方やライフスタイルを取材したドキュメンタリーで、私も数年前に手にしたことがある。里山を「お金に換算できない価値が眠るところ」ととらえているのだが、なるほど、この「ピザバス」は、お二人の理想とするライフスタイルのかたちなのかもしれないと思った。
タイムラプスは、12月1日(木)6:32〜8:32の韮山方面の空。
あやめ湯(17:26〜18:21)4→2人。

2,973歩。