いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

四年目となる伊豆の山初の雪

朝から冷たい雨が降り続き、雨はやがてみぞれ混じりになった。それでなくても隙間風だらけの我が家は俄然冷え込みが厳しくなる。
伊豆の家の冬場の暖房は基本的に薪ストーブなのだが、一人の時は6畳和室を閉めきって手っ取り早い石油ヒーターで暖を取っている。
薪ストーブは一瞬にして家全体が暖まるから、大勢でわいわいがやがや過ごすときには威力を発揮するが、一人だとどうしてももったいない気がしてしまう。それに、薪は昔と違って今はなかなか手に入りにくいから、普段はお客様用に薪をストックしておいて、大勢揃ったときに豪勢にぼわっと燃やすのである。
この前、イーゼルの足を折りたたむ蝶番をホームセンターへ買いに行ったついでに、ストーブ売り場を覗いてみた。私の家にある時計型ストーブは3,980円で売られていた。3年前に修善寺のホームセンターで買った時と同じ値段。この手のストーブは流行り廃りがないらしい。田舎の青森のストーブも同じ時計型だった。
その横に鋳型ストーブが置いてあって、こちらは3万9800円。ちょうど時計型の10倍の値段だ。ボディにガラス窓があって、中でチロチロ燃える炎を楽しめるようになっている。もともと薪ストーブを設置するにあたっては、見た目も格好いいし、この鋳型のタイプにしたいと思ってもいたのだが、予算の折り合いがつかず断念した経緯がある。3年経って改めて見ると、やっぱり欲しいかも、と思ってしまうのである。
しかし、この手の鋳型ストーブの難点は調理に不向きだということ。これが最大のネックである。カミさんに訊けば、調理のできる今のストーブで十分というだろう。チロチロ燃える炎の方には興味は向かわないのである。
私はどちらかといえば、炎チロチロ派である。調理には不向きと言ってもストーブの上でメザシを焼いたりエイヒレを炙ったりする程度の火力はある。揺らめく炎を眺めながらお湯割り焼酎を口に含む。焼けたメザシに手を伸ばし、ふう、あちちと歯でちぎる。何も考えない。何も考えずに薪をくべ、焼酎をあおり、ツマミをちぎる。
この場合、「炎を眺めながら」というのがポイントである。別に炎を眺める必要がないのなら、今の薪ストーブで満願である。でも、ちょっと炎を眺めたいとなると、どうしたって窓ガラス付きの鋳型ストーブになるんだなあ。
カミさんに言えば、炎なんて見えなくたっていいのよ調理さえできれば、と言うに決まっている。だから言わない。言わないで隠密裏に事を運び、「またこんなもの買って」と、後で糞味噌に言われるのである。(あ)
写真は、初冠雪の葛城山

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あやめ湯に行ったら、ちょうど米朝氏が中から出てきた。こんばんはと挨拶する。
米朝氏「お宅んとこは高台だから、雪降ったら」
私「いえ、みぞれは降りましたけど、雪にはなりませんでした。でも、仕事に行くとき葛城山を見たら雪が積もってましたよ」
米朝氏「おお、今年の初雪だら。初雪を見たんなら、今年はいいことがあるら」
私「いいことって、今年ももうすぐ終わりじゃないですか」
米朝氏「あはは、じゃ、おやすみ」
相変わらずどうってことないやりとりだけど、こういう米朝氏のさりげない気遣いが私には嬉しいのです。
タイムラプスは、11月24日(木)7:12〜9:10の韮山方面の空。
あやめ湯(18:33〜19:12)2→2人。

1,398歩。