いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

小春空仰げば相模国分寺

マンション売買契約のため、伊豆から海老名へ向かう。

午後2時に海老名の不動産会社に着くためには、伊豆長岡駅11:10発の電車に乗らなければならなかった。そのことに気づいたのが10時半過ぎ。2時間見ればいいだろうくらいに思っていたのでいささか焦った。

急いでリュックを背負い田京駅へ出る。伊豆長岡駅では間に合わない。家を出たのが10:50、駅に着いたのが11:02。途中の坂道を小走りで駆け下り、最短記録の12分で田京駅に着いた。

田京駅11:06発の上りになんとか間に合い、汗ばんだ額にハンカチを当てながら車窓から富士山を眺める。富士山はすっかり雪化粧の整えて凛々しくそびえていた。

海老名駅には14:24に着いた。海老名駅に降り立ったのは何年ぶりだろう。20年ぶりか、30年ぶりか、いや、それよりもっと前かもしれない。駅前開発の様子は話としては聞いていたが見るのは初めて。あまりの様変わりに、すっかり浦島太郎になってしまった。

不動産会社の所在地をGoogleマップで探し当て、刺さったピンを目指して歩く。

「店舗は少し分かりにくいところにあるので連絡をくれたら迎えに行きますよ」

今回の仲介をしてくれた営業マンは先日そう言ってくれたのだったが、それには及ばないGoogleマップで調べれば済むこととお断りしていた。

で、目的の場所にたどり着いた。店舗は確かビルの中にあるとか言っていたな、さてそのビルは……と辺りを見回しても、マンションふうなビルはあるが店舗が入っていそうなビルは見当たらない。おかしいなと思ってGoogleマップを再度見たら、確かにそこにピンが立っている。どういうこと?

ならばと今度は会社の住所を入力してみた。そうしたらピンは別の場所に刺さった。

なぜそうなったかというと、ビルの名前が同じだったのですね。これまでGoogleマップの正確さは比類ないものと思っていたが、今日から思わないことにした。

店舗へはだいぶ遠回りをしたが、それでも約束時刻の10分前には着いた。乗り換えの小田原駅で昼食を摂ろうと思ったが、結果的に摂らなくてよかった。

店には既に買主の業者さんが来ていた。一つのテーブルで契約手続きを進めるものとばかり思っていたら、別のテーブルに案内される。

一渡り内容の説明を受け、必要事項を契約書に記入する。最後にまとめて十数カ所に実印を押し、買主から手付金を受け取って、それにプラスαした額を仲介手数料として不動産会社に渡す。

これで契約成立。あとは鍵の引き渡しをいつにするか年明けに決めるだけ。

今年の年越しは、何だか一味違う年越しになりそうだ。(あ)

写真は、神奈川県海老名市のシンボル「七重塔」。

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案内に、平成4年に市制20周年を記念して観光のシンボルとして建てられた、とある。奈良時代の海老名にあった相模国分寺の七重塔を1/3に縮小して再現したという。

いわば歴史ある建造物のミニチュア版ですね。でも、巨大な商業施設にぐるり囲まれ、何かおまけでここに建てられたふうで、いかにも肩身が狭そうに私には見えた。

タイムラプスは、11月13日(日)6:24〜8:24の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1248874985170376/

8.141歩。