いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

移住決め住み慣れし街冬の月

藤沢の自宅マンションの売却が決まった。
昨日、買取業者がやって来て、その日のうちに買取額を提示してきたと不動産会社の人から連絡があった。ちょうど私が茅ヶ崎の歯医者で治療をしていた時である。治療を終えたら留守番電話が入っていることに気づき、外に出てかけ直したらそういうことだった。
今度の日曜はご都合いかがですか? と言うから、日曜は孫の世話があるのでダメだと断ると、では明日土曜はいかがでしょうか、明日は別件で辻堂に行く用事もありますしと言ってきた。それで、土曜は大丈夫ですと返事した。
そして今日の昼、不動産会社の人は昨日の電話で午後2時に伺いますと言っていたが、用事が早く済んだので1時過ぎには伺えそうだと電話をよこした。いいですよ、お待ちしていますと電話を切ったら、台所にいたカミさんが、ダメよ、なんで「いい」なんか言ったの? と慌てたものだ。午後1時は、カミさんがちょうど仕事に出かける準備でわさわさする時間なのである。でも言っちまったものはしょうがないやね。待っていたら、1時を10分過ぎたところでやって来た。
不動産会社の人は、「結論から申し上げますと」と切り出し、買取業者の提示した額が示されたプリントを座卓に置いた。見ると数字は、内覧前に電話で聞いた額よりも若干上回っていた。昨日の内覧で好印象を持ったのだろうか。よく分からないが、ともかく最初に提示してきた数字にキッチンのリフォーム代に近い額をプラスしてくれたのだから、これで手を打とうと腹を決めた。この時はもうカミさんは仕事に出かけていたが、昨日、息子へ援助した分が出るといいねとカミさんも言っていたから、カミさんに確認するまでもなく決めてしまった。
辻堂は今、大型住宅建設が2箇所で進行している。一つはパナソニック工場跡地の湘南T-SITE、もう一つは湘南テラスモールにほど近い旧NTT社宅跡地。大型ショッピングモールも二つあり、湘南の新しい顔として生まれ変わりつつある。温暖な湘南に住みたいという願望は根強くあるようで、買取業者はそこに目をつけて、リノベーションすれば売れると判断したのかもしれない。
ともかくこれで決まった。藤沢を去り伊豆で暮らすことになった。引き渡し期限は3月31日まで。これは破格の扱いだという。普通、買取業者は物件を買い取ってから間を置かずにリフォームもしくはリノベーションして新たに売りに出す。それで今回も、引き渡し期限をもっと短くできないかと買取業者が言ってきたという。しかし、いえ、それはできませんということで先方に納得してもらったそうだ。それでもプラス上乗せをしてくれたのだから、私としては御の字です。
いよいよ藤沢を去ることが決まってみると、散歩する道道でも、ああここに24年間住んだんんだなあと感慨ひとしおである。向かう伊豆での暮らしにカミさんが4月から加わることになるが、果たしてどういう具合になるのか予想もつかない。でも、少なくとも伊豆の家が終の住処になるだろうことは予想できる。(あ)
写真は、藤沢駅近くの一杯呑み屋。すぐ後ろを湘南ライナーが走っている。

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実は私はこの店に入ったことがない。入ったことがあるのは一つ駅寄りの隣の店で、その店は今日はシャッターが下りていた。店の作りが同じくカウンターだけで雰囲気が似ているので、藤沢を去る記念にと、こちらの店の写真を撮った。

10,887歩。