いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

数へ歌灰白くして火鉢かな

今日は朝から冷たい雨。
日中の気温も15℃前後しか上がらず(網代気象観測所)、こりゃ薪ストーブの出番かなと思ったが、今年は薪を買っていない。なぜ買わなかったか。とりあえず去年買った残りの分でこの1シーズンは何とか凌げると思った、というのは嘘で、車庫の奥に積んである薪だけじゃたぶん足りなくなるだろうなあと思いつつ、でも薪を買っても積んでおく場所がないなあ、というのが本当のところである。
そう、1パレット(1㎥)分の薪をストックしておく場所がないのです。去年まであったスペースが餅搗きの臼置き場所になって薪を置けなくなってしまった。それでその代替に庭の隅に薪小屋を作るつもりでいたのだったが、なかなか小屋を作る時間が取れず、そのうちに薪を買う時期を逸してしまったというわけ。
そんなこんなで、薪はいよいよ寒くて凍え死にそうだとなったとき以外はなるべく使わないでおこうと思った。ちょっとしみったれてるが仕方がない。代わりに石油ヒーターにご活躍願おう。しかし、こちらの方もまだ灯油を買ってなくて使えない。この土日にカミさんにタンク3缶まとめて運んでもらおうと思っていたら、土日は孫の世話を藤沢ですることになってお流れ。仕事休みの今日、とりあえず1缶だけ下のホームセンターで買ってこようとしたら生憎の雨ときた。合羽を着てまで灯油を買いに行く気にならん。
そこで登場したのが、火鉢。伊豆に住みはじめた頃に、調子に乗ってヤフオクで買った。そのときはもう囲炉裏があったから火鉢は別にいらなかったのだが、囲炉裏に敷き足す灰がほしくてヤフオクで探したら灰付きの火鉢が出品されていた。低い価格設定の割に入札者は誰もいなかったので、灰を取り除いた後の火鉢は植木鉢にでもすべえと入札したら、そのまま落札になった。感じとしては、灰を欲しくて買ったらもれなく火鉢が付いてきた、といったところでしょうか。
結局、囲炉裏に足す灰は別のルートで手に入れたので、送られてきた火鉢は送られてきたままの姿で物置の奥に仕舞われてあった。だから、実際に使うのは今日が初めてである。どれ、どっこいしょと6畳和室の真ん中に引っ張りだす。意外に重い。送料がいくらだったか忘れたが、ひょっとして落札額より高かったのではなかったか。
ストーブなどなかった昔は、みんなこれで暖を取っていたものさ。家は隙間だらけだから一酸化炭素中毒の心配はない。そういえば昔の家は、どこもかしこも隙間だらけだったよなあ。火桶や囲炉裏で暖を取ることを考えて、あえてそういう作りしたのかもしれない。

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さあて、火が熾ってきたぞお。熾る炭の香り良さ、う〜ん癒される。バチバチッ、おっと危ねえ火花が散った。おお、だいぶいい感じに炭が赤くなってきましたよ。なってきましたが、いまいち暖かくないな。こんなもんなのかな。昔の人は滅法寒さに強かったんだな。だめだ、セーター着こむとするか。
という具合で、初めて火鉢を使ってみたが、暖を取るというよりは、エイヒレやスルメを炙ったりするのによかろうという結論に達しました。もちろん熱燗も。
絵は、内浦漁港の漁船。スケッチブックVifArt中目B5版、シャープペンシル2B、フィクサチーフ、マスキングインク、さくら透明水彩12色。

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今回、マスキングインクを初めて使用。その効果のほどは……、ばっちり。何だか絵がワンランクアップしたみたい。これだけの差が出るんだなあと、使ってみてびっくりしました。
マスキングしたのは、操舵室とその周辺、揚網クレーン、海面の3箇所。インクを引くのに使った筆は100円ショップで買った5本セットのうちのいちばん細いやつ。毛が整わず、マスキングしたいと思った箇所よりもだいぶ太く塗ってしまい、剥がした後で修正するのに苦労した。細い部分は割り箸を削るかなんかして、それにインクを付けて描いたらよかったかもしれない。
空はいちばん最初に塗ったが、西の空の残照がイメージ通りのグラデーションに描けて、これは満足。透明水彩で描くコツみたいなものが少し見えてきたような気がする。(あ)
タイムラプスは、11月1日(火)6:23〜8:40の韮山方面の空。
あやめ湯(18:39〜19:12)2→3人。

1,254歩。