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いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋霖を玉と描くや蜘蛛の糸

写真は、向かいの休業中ホテルの生け垣に張った蜘蛛の巣。

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雨に濡れ、ホテルの丸屋根がシルエットになって、コンテストに出してもいいと思うくらいの写真になった。タイトルを付けるとしたら、そうですね、「どさ、ゆさ。」とでもしておきましょうか。
「どさ、ゆさ。」とは津軽弁で、「どこへ行くのですか?」「風呂へ行くところです」という意味の会話である。話すのに長く口を開けていると口の中が凍えてしまうから短い言葉でしか話さない、と、まことしやかに言い、津軽の人の口の重さの象徴として昔から引き合いに出される。
で、だからそれが何でこの写真のタイトルなの?
せっかくだから写真コンテストに出したつもりでタイトルでもつけてみようかと考えた。それでまず思い浮かんだのが岡林信康の「俺らいちぬけた」という歌。
♪田舎のいやらしさは 蜘蛛の巣のようで おせっかいのベタベタ 息がつまりそう だから俺は 町に出たんだ 義理と人情の蟻地獄 俺らいちぬけた♪
蜘蛛の巣からの連想である。そこから「いやらしさ」「おせっかい」「息がつまる」をタイトルにいただこうとしたが、まるで頓珍漢。シュールすぎてわけがわからない。私にとっての田舎は、岡林が歌ったいやらしいものではなく、多少のおせっかいはあったにしても、息が詰まるというほどではなかった。
次に、先日個展を開いた元同僚の画伯のつけるタイトルに倣って、「ゆらぎ」「安らぎ」「またたき」などの動詞連用形を当てはめたが、これもしっくり来ない。タイトルをつけるのは意外に難しい。
写真にタイトルをつけようがつけまいが、そんなことどうだっていいじゃねえか。そんなどうでもいいことに時間を費やすなんてアホじゃないの? もっと生産的なことをしなさいよという声が聞こえてくる。我ながらアホみたいと思い、他にやることがあるだろうと思いながら、でも、どうせ人生なんてアホみたいなもんだしな、とも思ったりする。
話は戻って、どのようにして「どさ、ゆさ。」というタイトルが思い浮かんだか。頭の中にできたストーリーはこうだ。
あやめ湯へ行こうとして外に出たら、雨に濡れた蜘蛛の巣があった。蜘蛛が私に尋ねる。この雨の中どこ行くの? 私は答える。これから風呂へ行きます……。
そこから、蜘蛛の巣→岡林の歌→田舎→青森→津軽弁→どさ、ゆさ。とつながってタイトルに結びつく。
なるほど、そういうことで「どさ、ゆさ。」というタイトルなんですか。でも、そう言われてもやっぱりピンと来ない。だいたい津軽弁がわからない人には、何語? の世界でしょうから。いっそのこと『天才バカボン』に出てくるレレレのおじさんの「おでかけですか〜」のほうがよかったかもしれません。
いえいえ、それもイメージとは違う。第一印象は「きれい」「絵になる」でしたから。蜘蛛と会話したというのも後から取ってつけた話で、最初に蜘蛛の巣を見つけたときに蜘蛛に話しかけたわけではない。
今日は、大場の病院に行ったらHbA1cが前回より0.3ポイント下がって嬉しかったと書くつもりだったのに、写真のタイトルにこだわって字数が膨らんでしまった。いつものことだけど、あれれ、どうでもいいことをまたもだらだらと書いてしまいました。(あ)
タイムラプスは、10月25日(火)5:52〜8:48の伊豆長岡の空。
あやめ湯(17:32〜18:04)4→2人。

9,897歩。