いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

踏切の家柿の実の二つほど

今日は「放課後児童クラブ研修会」の第2クールで、いつもより30分早く出勤。
何だ、この「クール」って。これ、もともとフランス語(cours)で、講義とか、過程、流れ、経過、推移などの意味があるという。
今回の研修の実施が決まったとき、リーダーが第1クールが10月14日、第2クールが10月24日だと言い、他のスタッフもその呼び方を当たり前のように受け止めていた。私は初めて聞く言葉で、最初は何のことかと思っていたが、途中から、はは〜ん、この世界では第1段階、第2段階のことをそう呼ぶんだなと理解した。
つまりは、教室(研修会では「クラブ」という言い方をして、厚生労働省ガイドラインでもそう唱っている)の子どもたちの様子をカウンセラーに観察してもらうのが第1クール、その観察を踏まえてカウンセラーが我われ支援員に子どもたちへの対応のアドバイスをするのが第2クール、というわけだ。
この場合の子どもたちというのは、対応に苦慮する発達障害傾向の子、愛着障害傾向の子のことを言う。
研修会は、前回と同じようにロの字型にテーブルをこしらえ、前回も参加した隣の地区の支援員3名を加えた13名が講師を囲んだ。最初は、発達障害とは何か、愛着障害とは何かの説明。以前は「広汎性発達障害」と呼ばれていたものが、今は「自閉スペクトラム症」という診断名に変わっている。また、「注意欠陥多動性障害ADHD)」が「注意欠如多動症」と呼ばれるようになった、と。
はあ、そうですかと聞くしかない。名称の定義は大事かもしれないが、私としては子どもたちへの対応についての具体的なアドバイスをもっと聞きたかったかな。障害とは何かを理解する勉強にはなったけれど、全体的に大学の講義を聞いているような感じだった。
今回の研修で印象に残ったのは、発達障害傾向の子どもに対する個別対応のポイントとして挙げられた5つの項目のうちの「低い声で、具体的に、短いことばで支援する」の「低い声で」というところ。激昂するとつい声を荒らげてしまったりするが、それは逆効果なのだそうだ。辛抱強く、怒らずが肝要と説く。しかしねえ、それは分かってはいるんだけど、抑えきれない感情というのがあってですね、神経を逆なでされれば堪忍袋の緒が切れることも多々あるわけです。
それでも、と講師のカウンセラーは言う。それでも辛抱強く子どもたちに接してあげてください、と。
発達障害傾向の子は学校生活で大きなストレスを抱えている。学校と同じような集団行動を放課後児童クラブでも求めるようなら、その子は倍のストレスを抱えてしまうことになる。そういう子に必要なのは1対1での対面指導である。とかく児童クラブの支援員は集団に合わせる行動を強いる傾向があるが、集団行動に無理して合わせようとしてはいけない。大変だけど、辛抱強く個別に支援していくしかない。
私もずっと同じような思いでいた。学校でストレスを抱えて、学童でもストレスを抱えて、家庭でもストレスを抱えるとしたら、その子の逃げ場がない。子が母親に甘えられる家庭ならば問題ない。そうでないならば、せめて学童で過ごす間だけでもその子に寄り添ってやれないかと思っていた。
今日のおやつの時間はいつものように騒がしかったが、研修直後ということで心なしか子どもたちに接するスタッフの眼差しは穏やかだったような気がした。(あ)
写真は、駿豆線田京駅から家に向かう途中にある踏切。

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この生け垣に囲まれた民家は絵になると思って撮った。絵をちょぼちょぼ描き始めてから、どうも、絵になるかならないかという視点で景色を見る癖がついてしまったようだ。(あ)
タイムラプスは、10月24日(月)6:01〜8:01の伊豆長岡の空。
あやめ湯(18:33〜19:03)2→4人。

2,329歩。