いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

女房の小言の増えて柿紅葉

今日はカミさんの仕事が休みだというので、藤沢の我楽多を車に積んで伊豆へ運んだ。
マンションの我楽多はだいぶ整理したつもりだが、不思議なことに次から次へと湧き出てくる。タンスの上にはまだスキー板とスキー靴が隠れている。
カミさんは、(藤沢に)戻って来たって呑み会に出かけて家にいやしないし、たまにいるかと思えば朝からずっとパソコンばかりしていて、要らなくなったものをちっとも片付けようとしないと小言を言う。私は、そら来たとばかりに散歩に出る。でもね、散歩をしながら考えるんですよ。そうだなあ、我楽多をどんどん片付けないといけないよな……。
来週の土日は孫の世話を伊豆ですることになっている。孫が車に乗ると他の荷物はほとんど積めなくなるので、今日のうちに運べるものは運んでおきたい。カミさんがそう言うのでそうすることにした。大概は今は使わなくなってしまった小物が主だが、ダンボールに詰め込んだら6箱にもなった。あんな狭いマンションによく仕舞い込めたなあと我ながら感心する。それでもまだダンボールにまとめきれない我楽多がわんさかあるのだから、どうすんのよこんなに、思い切って処分しないといつまで経っても片付かないわよとカミさんが言うのももっともなのである。
天城の湧き水を汲みに行くのは孫が伊豆へ来たときにと思っていたら、カミさんの都合がうまくついて今日行けることになった。20Lの水タンク2缶と15Lが1缶、あとペットボトル数本で60Lちょっとを運んだ。これで向こう2ヶ月は水道が止まっても飲水には困らない。
天城の湧き水を汲む場所は湯ヶ島の月ヶ瀬というところにあって、これまで5回ほど行ったけれど、まだ誰とも会ったことがない。今日行ったら、2口ある蛇口の下がそれぞれ濡れていたところをみると、私以外にも誰かが利用しているはずなのだが、汲む姿を見かけたことは一度もない。いつも行く床屋のお母さん(この人は月ヶ瀬から一つ奥へ入った吉奈の出身)に水汲み場の話をしたら、お母さんはその場所を知らなかった。今も西伊豆の大沢里(おおそうり)まで水を汲みに行くというお母さんは、自分が昔慣れ親しんだ里の近くにそんな場所があるのかと驚いていた。いいことを聞いたわ今度行ってみようとも言っていた。蛇口の下が濡れていたのは、まさかそのお母さんが私より少し前に水を汲みに来たわけでもあるまいが、私の頭の中ではなぜか、水を汲んだ跡=床屋のお母さんが来た、という図ができていた。
水汲みから帰ってきたら不動産会社の人から電話があった。藤沢のマンション売却を頼んでいる人である。買取業者さんから連絡が入り、物件に興味を持ち内覧を希望しているとのこと。買取業者というのは、売り出し物件をなるたけ安く買ってリフォームし、なるたけ高く売ろうとする業者さんらしい。先方は◯◯万円でどうかと打診してきているが、って、まだ内覧もしていないのになんでその額が出るのよという疑念を持ちながら電話を聞いていたが、向こうもプロだし、おそらく場所や築年数、間取りなどから積年の経験でざっくり見積もりできるのだろう。
カミさんとも相談し、今回の内覧希望を受けることにした。もしかしたら来月には話がまとまるかもしれない。まとまってほしい気もするが、逆にまとまってほしくない気もする。何とも複雑な気持ちです。
写真は、庭の柿の葉。

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隔年で今年の柿は実を結ばない。それでも葉だけは立派に生い茂り、こうして色づいている。季語では柿紅葉というが、山の見事な紅葉とは違ってどこか哀感を帯びる。(あ)

1,633歩。