いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

土手に足休めて真白牡丹蔓

クロッキーの描き方をYouTubeで見る。
いろんな方が熱心に動画をアップしてくれるおかげで、クロッキーの描き方が手に取るように分かる。鉛筆での下書きの手順もあれば、パステルや木炭で描く方法、下書きをしないで直に水彩絵の具を塗っていくものなどあって、そのどれもがとても勉強になる。
そんな中で、アプリ「ArtPose」を紹介した動画があった。その方はこのアプリを使ってクロッキーしているという。どんなアプリか知りたくて早速AppStoreで詳細を見てみたら、人のあらゆるポーズを作り出すことができるようで(指を1本ずつ曲げたり伸ばしたりもできるらしい)、これは使えるアプリだと直感。有料(360円)だったけど、迷わずインストールしました。

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男女合わせて720円は決して高くない。新書1冊分の値段で、光源を自由に設定でき、アングルも自由に変えることができるのだから、分厚い裸体ポーズ写真集よりよほど使い勝手がいいと思った。
このアプリは、もともと漫画を描いたりアニメーションの動画を描いたりすることを前提に開発されたもののようだけれど、どうしてどうしてクロッキーの練習にだって十分使える。生身のモデルさんを描く機会のない私にとってはまさに神アプリである。これならクロッキー1日10枚も可能かもしれない。
というわけで、ひとまず描いてみることにした。スケッチブックは全部伊豆へ持って行って無い。で、A4版コピー用紙に描く。描く時間は5分と決めてタイマーをセット。そうして描いたクロッキー第1作がこれ。

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線が定まらず、うろついて落ち着かない。左脚が上体を支えておらず、バランスが悪い。消しゴムはあえて使わなかった。というか、5分という時間制限の中では消しゴムを使う暇がない。パッと見て適切な線が描けるようになるまで、クロッキーを繰り返すしかないですね。最終的には下絵なしで直接水彩絵の具で描きたいと思っているのだけど、そんなふうに描けるようになるのは一体いつのことやら。
写真は、狩野川の土手に咲く牡丹蔓(ボタンヅル)。

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朝、上りの一番電車に乗るために伊豆長岡駅へ向かっている途中で撮った。これと同じ花が、家の向かいのホテルの生垣を覆うように咲いている。夏の初め頃は窓を開けて風通しをしていたホテルだが、今ではその窓も閉められたままだ。いよいよもって幽霊屋敷と化してきた。再開の見通しはあるのだろうか。花言葉は「休息」。(あ)

13,118歩。