いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

爽やかに山近く寄せ船舫ふ

今日も放課後児童教室の子どもに頼まれて図鑑を模写した。
時間がなくて、今日は一人の子にチワワを描いてやることしかできなかった。私が、描く時間がなくてゴメンと順番待ちの別の子に言うと、その子は残念そうにしながらも、自分で図鑑を開いて猫の絵を描き出した。見ると、これがなかなか上手い。それで「上手いねえ」と褒めたら、私の描き方を見てコツを掴んだようなことを言う。そして、模写した猫の頭にちょこんとリボンを描き加えたりしている。
もともと絵を描くのが好きな2年の女の子4人は、定番の、片目をつぶってにこっと笑う女の子の絵ばかり描いていたのだったが、その女の子たちが私の真似をして、図鑑に載っているかわいい動物の模写をするようになったのだ。これですよ、これ。こうあってほしいと思っていたことの芽が、ようやく出てきました。
そうして隣のテーブルを見ると、こちらでは1年生の女の子が、これまた同じように図鑑の写真を模写している。図鑑は蝶の図鑑。この子に私は模写を頼まれたことはない。ただ、いつだったか、私が絵を描いているのを見ていた輪の中に、一度その子の顔を見たことがある。2年生の勢いに気圧されて、私に頼みたくても頼めなかったのかもしれない。
その子のお迎えが来るちょっと前に絵が完成したようで、これ、先生にあげると言って、帰り際にお絵かき帳から絵を剥がして私にくれた。そこには羽を青く塗られた大きな蝶が、力強く描かれていた。ああ、この蝶を描いたことをずっと忘れないでいて欲しいと願ったことだった。
絵は、内浦重須(沼津市)の漁港に係留された漁船。操縦席の上にライトが吊るされてあるから、イカ釣り船かもしれない。本当はこの船の隣に、もう一隻繋がれていたが、ごちゃごちゃするので手前の一隻だけにした。

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今回は、ぺんてる画筆馬毛平4号の一本だけ使って描いた。これまでは携帯用の丸筆だけで描いていたが、この前の土曜、孫の世話で近所のスーパーまで玩具を買いに行ったとき、ついでに4号と10号の平筆を買った。YouTubeで見た水彩画入門の講師が山とか渓流とかを平筆でやすやすと描いていたので、私も平筆を使えば上手く描ける、とは思わなかったが、山の針葉樹とか海の波とかを描くのに描きやすそうな気がした。
それで実際に描いてみたら、これが実に描きやすい。山の端を平筆で縦にしゃしゃっと刻むように描くと何となく針葉樹らしく見える。今度は海の波を描くのに、最初に薄い青で海の部分をまんべんなく塗り、次に青に黒を混ぜて横ににょろっと線を描けば、おお、波らしく見えるじゃないの。
今回は何だか平筆のお陰で、山や海の描き方のコツを掴んだような気がする。小学生の頃、平筆は絵具箱の中に何本か入っていたと思うが、使った記憶がない。何を描くにも丸筆で一本で済ませていたのだろう。あのとき平筆の効果を知っていたらなあ。展覧会の金賞も夢ではなかったろうに……、なんちゃって。
いやあ、平筆がこんなに描きやすい筆だとは思わなかった。我ながら絵が少し上達したなと錯覚してしまうくらいだ。すごいぞ、平筆。(あ)
タイムラプスは、9月6日(火)5:16〜7:44の伊豆長岡の空。
あやめ湯(18:35〜19:08)5→3人。ここしばらく7時5分氏を見ていない。どうしたんだろう。

2,409歩。