いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋めいて温泉町は酒旗の風

写真は、「韮山反射炉バル」のチラシ。今月の市の広報誌に折り込まれていた。

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私が暮らしの半分を伊豆で過ごすようになった頃、これと似たようなイベントで「頼朝・政子バル」というのがあって、伊豆長岡の活性化を図って商工会議所が割引チケットを販売していた。普段は行かないような店の料理を安く食べられるというので、一度、話の種に行ってみようかなと思ったこともあったが、一人だと何となく参加しづらくて行かなかった。
ちなみに「バル」とは、もともとスペイン語圏や南ヨーロッパにある喫茶店や居酒屋などの食堂のことを言うらしい。それが、食べ歩き、飲み歩きの意味で日本で使われるようになったのは、2004年に函館で開催されたイベントからだという(Wikipedia)。
今回は名称を「韮山反射炉バル」と変更し、「第一回」として実施される。名称変更とはチラシのどこにも記されていないから、これは、もしかしたら新規立ち上げのイベントかもしれない。韮山反射炉世界文化遺産に登録されてからというもの、市では鼻息も荒く反射炉を前面に押し出しているが、観光客の反応は今ひとつのようだ。気持ちばかりが先行して空回りしている感じだ。
名称にケチをつけるつもりはないが、まだ「頼朝・政子バル」のほうがよかったように思う。男女の出会いの匂いを感じさせ、遠い歴史に思いを馳せながら和やかに酒を酌み交わす雰囲気があって好もしい。「韮山反射炉バル」では味も素っ気もない。だいたい反射炉は、言ってみれば戦争で敵をやっつける武器を製造する施設ではないか。そんなのを観光の目玉にしようというのは、ちょっと方向が違うんじゃないの? 
名称はともかく、「飲んで食べて楽しんで 1軒700円〜」はお得かもしれない。どんな酒、どんな料理が出るか分からないが、再度、一人でもいいから行ってみたいと思わせる期待感がある。また今回は、飲んで食べる他に「温泉めぐり」というのもある。温泉はあやめ湯で十分なところではあるが、あやめ湯以外の、ちょっと値が張る温泉もこの際利用してみたいという気持ちもある。ホテル天坊とかニュー八景園とか、入浴料1,500円クラスの温泉が700円で楽しめるのなら、ぜひとも行ってみたいなあ。
それにしても、伊豆の国市は四六時中イベントを催している感じがする。夏の四夜連続(中二日目の修善寺も含め)の花火大会はその最たるものだが、これから予定されているイベントだけでも、9月の狩野川100kmサイクリング、10月の温泉まんじゅう祭、11月の時代まつり、農業まつり、1月のいちご祭り、パン祖のパンまつり、鵺ばらい祭と目白押しである。イベントはほとんどが土日に行われるが、土日は藤沢に帰ることの多いのでなかなか見る機会がない。これまでに見たのは鵺ばらい祭だけ。
今年は土曜が午後勤務の場合は、そのまま伊豆に残って日曜を過ごしているから、そこで運良くイベントと日が重なれば見ることができるんだけど、これがうまく重ならない。う〜ん、思うようにはいかないものです。

今日、あやめ湯へ行ったら定休日だった。仕方がない、高齢者温泉交流館で我慢するかとそっちへ回ったら、これまた月曜で定休日(去年までは日曜が定休日だった)。帰りと反対側になる長岡南浴場、湯らっくすへは行く気になれず、今日は温泉を断念し、スーパーで半額の弁当を買って帰ってきた。(あ)

5,913歩。