いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏雲と秋雲鬩ぐ丘の家

最近、子どもたちから図鑑の絵を描いてくれと頼まれることが多くなった。放課後児童教室の本棚には、動物、植物、昆虫、鳥、魚、恐竜の図鑑があって、そこからそれぞれ好みの絵を探し出して、これを描いてくれとわざわざ私のところへ図鑑を持ってくる。自分で描いたほうが楽しいだろうにと思い、頼んでくる子たちにもそう言っているのだが、描いて描いてと寄ってくる。

私のほうも、描画の勉強になると思って、よしきたと安易に引き受ける。レッサーパンダ、ウサギ、ハムスター、チワワ、ペルシャ猫、オジロワシ、ヒョウ、チョウザメなどリクエストは様々だが、その中でもこれまでいちばん難しいと思ったのがヘラクレスオオカブト。これを描くのにはさすがに時間がかかりました。でも、このヘラクレスオオカブト、世界一大きなカブトムシだとは知っていたけれど、その細部までまじまじと見た(もちろん写真)のは初めてで、いやあ、私自身大いに勉強になりました。

描いた絵が評価されるのは素直に嬉しい。ところが、後ろから覗き見している子の中には、ただ写してるだけじゃんと冷めたことを言うのもいて(その子は4年の女の子で絵がうまい)、かわいくないことを言う奴だと思いながらも腹は立たない。そのとおりだから。

そうです。要は図鑑の写真を絵に写しているだけなのです。でもそれは、ものの観察力をつけるのにとてもいい訓練になっていると私は思う。カメラのなかった昔は肉眼での観察力が全てだったが、今はカメラがある。カメラで撮った写真をもとにそれを絵に描き直す方法は、今時の表現方法としてありだと思うのだ。そうして描く回数を重ねることで技術が磨かれ、思い描こうとする絵に近づけると信じる。ともかく数多く描くこと、これに尽きます。

絵は、稚児ヶ淵から見た狩野川。架かっている橋は大門橋。

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淵の渦を表現したかったが、どうにも上手く表現できない。海や湖と違って、川の流れを絵にするのは本当に難しい。

写真は、狩野川の土手から見た田中山(右手のちょっととんがった山)。その麓の小高い丘に建つ家のどこかに私のぼろ家がある。

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午前勤務の仕事の帰り、昨日かすり抜けた台風9号の名残を見ようと、狩野川の土手をバイクで走った。ふだん二筋の川が三筋に割れ、中央の流れが浅瀬に白波を立てて轟々と流れている。低木の茂みには上流から流れてきたゴミが茶色に固まって残っていた。それら流木が橋脚に大量に絡まってダムを作り、そのダムが決壊して流域に大惨事をもたらしたのが、あの昭和33年の狩野川台風だった。

目を空に転じると、夏の積乱雲と秋の積層雲が交錯している。この雲が今日は二度ほど俄か雨を降らせた。一度目は昼食後のDVD鑑賞のとき、二度目は私が職場を出ようとしたとき。タイムカードを押してちょうど出ようとしたときに降り出し、スタッフルームで10分ほど雨宿りをさせてもらった。写真はその俄か雨が止んだ直後のもの。(あ)

タイムラプスは、8月23日(火)4:52〜6:42の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1171102046281004/

あやめ湯(18:16〜18:52)3→4人。

2,408歩。