いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夕焼けや子に伝へたき燃ゆるもの

今日は午前勤務。10時からのリオ五輪サッカー、日本対コロンビア戦が気になって仕方がない。緒戦でナイジェリアに負けている日本は、ここで負けると予選落ちが確定する。是が非でも勝たなければいけない重要な一戦である。

スタッフルームの隅でヤフー速報を覗いた時点で0−1で負けていた。やはりだめか、さすがコロンビアは強いなと思いながら子どもたちを学校プールに送り出す。一回目の休憩時間でプールから出てくる子を迎えに行って教室に戻ってきたら、テレビにコロンビア戦が映っていた。私が、今日は大事なコロンビア戦があって、今ちょうどその試合をやっているところなんです、とベテランスタッフに言ってプールに向かった意を汲んで、その人が気を利かしてくれたのだ。テレビの画面の左上を見ると、ああ0−2。私がプールの様子を見に行っている間に追加点を許している。これで万事休すか。コロンビア相手に2点は跳ね返せないだろう、と思っていたら、おお、日本のシュートが決まった、16番の左足シュート、浅野だ、浅野のゴールで日本が1点を返した。と、そこでなんと、ニッポンチャチャチャが起こった。プールから上がってテレビを見ていた子たちが一斉に日本チームの応援を始めたではないか。すごい、なんかこう、ゾクゾクっとするような気分の昂まりが湧き起こる。それ行け、なんとか同点まで行ってくれ。

そこで、最後のプールお迎えの時間。ううっ、なんとも辛いが、お仕事お仕事。プールからぞろぞろ出てくる子どもたちに忘れ物がないかを確認させ、教室へ連れて戻る。と、教室のテレビは既に消されていた。テーブルは昼食用に並べられ、テレビをつけてと頼める雰囲気ではない。そこで再びスタッフルームの隅へ行ってヤフー速報を見たら、なんとなんと、中嶋のループシュートで同点と出ている。うへ〜、強豪コロンビアと引き分けた。すごいぞ手倉森ジャパン。最後のスウェーデン戦に予選突破の望みをつないだ。2戦とも引き分けのコロンビアは次に是が非でもナイジェリアに勝ちに行く。そしてナイジェリアは主力温存を図るだろうから無理をしない。だからコロンビアはナイジェリアに勝つだろう。コロンビアが勝てばその時点で日本の予選敗退は決まる。予選敗退は悲しいが、でも懸命に戦う選手たちを応援する子どもたちのニッポンチャチャチャは、最後まで諦めない気持ちを選手たちに送り届けてくれるだろう。がんばれ、ニッポン。

写真は、辻堂駅から見た夕焼け。

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伊豆から藤沢に戻る途中、電車が茅ヶ崎駅を過ぎたところで目を上げると、車窓にきれいな夕焼けが映っていた。そこでふと、吉野弘の『夕焼け』を思い出す。

「……やさしい心の持ち主は いつでもどこでも われにもあらず受難者となる。何故って やさしい心の持ち主は 他人のつらさを自分のつらさのように 感じるから。やさしい心に責められながら 娘はどこまでゆけるのだろう。下唇を噛んで つらい気持で 美しい夕焼けも見ないで。」

辻堂駅で電車を降りると、湘南テラスモールにつながるコンコースで、この夕焼けにスマホをかざしている人が数人いた。私もそのうちの一人。美しい夕焼けを、単純に美しいと捉えられることをありがたいと思う。(あ)

タイムラプスは、8月8日(月)5:07〜7:03の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1154596744598201/

9,674歩。