いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ゲームより裸の尻のカーニバル

今をときめく「ポケモンGO」をiPhoneにインストールした。アプリを立ち上げ、個人情報を入力しアバターを作る。アバターは、若い男の子と女の子が用意されていて、肌の色、目の色、髪型、帽子、シャツ、パンツ、スニーカー、バックパックを好みで選ぶことができる。どうせなら白髪のお爺さんスタイルにしようと思ったが、そんなものはありません。どうも爺が遊ぶことは想定していないらしい。

基本的な設定を終えて散歩に出る。自宅マンションの廊下に出ると、いきなり3匹のポケモンが画面に現れた。何をどうすればいいのかさっぱりわからないながら操作していたら、3匹のうちのゼニガメとかいう奴を捕まえることができた。

ポケモンGOの登場で、ながらスマホによる事故が多発していることは多くの人がニュースで知るところ。立ち上げた最初の画面にも「周りをよく見て、常に注意しながらプレイしてください」とのアナウンスが出たりはするが、ポケモン探しに夢中になればきっと周囲が見えなくなるだろうことは、道を歩いていて十分感じた。

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自宅からJR東海道線に突き当たり、左折して線路沿いの道を湘南モールフィル(大型商業施設)まで歩く。途中、自転車の高校生グループとすれ違うが、そのうちの一人が歩道の支柱に自転車をぶつけて前輪横のライトを粉々にした。話に夢中で前方をよく見ていなかったらしい。その子は仲間から笑われていたが、この場合、笑いで済んだからよかったものの、もしかしたら笑いで済まされない事態になったかもしれぬ。その子はながらスマホをしていたわけではないけれど、ポケモンGOの登場によって今後はさらにこのような不注意事故に遭う可能性が高まったと言える。

だからポケモンGOを止めようとは言わない。言ったところで何の意味もない。警察も学校も家庭も、くれぐれもご注意をと喚起していくしかないだろう。

物事にはたいてい良い面と悪い面の両面がある。台所の包丁は料理には欠かせないが、使いようによっては人を殺める武器になる。ガソリンは車を走らせるが、放火の火種も作る。ポケモンGOだって、それによって散歩に出かける若者が増えるかもしれない。

結局、近場をぐるり回って家に戻るまでに捕まえたポケモンは全部で5匹。で、プレイしてみた感想は、世界中こぞって騒ぎ立てるほどのことではない、というもの。会社を休んでまでやるほど夢中にさせるゲームではない。少なくとも私は約1時間の散歩中にわくわくすることはなかった。逆にバッテリーの消耗の激しさを心配した。家を出たときには100%だったのに家に着いたら25%になっていた。それに、ポケモンを捕まえるときのボールを使い果たしてしまい、補充はどうやるんだろうと探したら、ストアで買えと言う。それですっかりやる気が萎えた。そんなことまでしてやりたくありません。

写真は、湘南モールフィルで行われていた東京外国語大学ブラジル研究会のメンバーによるサンバの踊り。私はポケモンGOよりも、この若い女性のプリンプリン震えるお尻にどきどきしたのでした。(あ)

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13,198歩。