いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ミニバスの汗を集めて扇風機

孫がミニバスの試合に出るというので小田原まで応援に出かけた。

試合会場は曽我梅林の近くの小学校。午前と午後と2回に分けて試合があるというので、午後の試合に間に合うように出かけた。午後の試合は1時からと聞いていた。

会場の体育館に入ると、キャットウォークの手すりに各チームの応援旗が掲げられ、むんむんした熱気が否応なく伝わってくる。さて、孫のチームはどこかと会場全体を見渡してみたが、これがなかなか見つからない。

私は孫の所属するチームの名も知らなければユニホームの色も知らない。知らされていたのは、お兄ちゃんが4番をつけるということだけ。4番、4番とフロア、ベンチ、ステージ、体育館の外まで探したが見つからない。そのうち試合が始まれば見つかるだろうとフロアに戻り、業務用扇風機の横に立ったところへ、どこから出て来たのか、小学2年の孫娘がユニホーム姿で突然現れた。ユニホームの番号は11番。それで言ったことが、「じいじ、あそぼ」。

あのね、あなた、これから試合だというのに、「あそぼ」はないでしょう。しっかり試合で頑張ってきなさいと言うと、は〜いと返事して引き返した先のベンチにお兄ちゃんとママがいた。

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試合が始まった。スタートで11番の孫娘が出ている。みんな、運動会の玉入れのようにゴール下にかたまって懸命にボールを投げ上げるが、これがなかなか入らない。そのうち相手チームのフリースローになったのだが、そのとき、立つポジションを間違えてレフェリーに直された孫娘が、なんと、鼻糞をほじり出したではないか。ぎゃっ、なんて奴だ。公式試合の最中に鼻をほじるなんて聞いたことない、見たことない。

孫娘がミニバスを始めたのはお兄ちゃんの練習に付き合わされて渋々といったところがあって、もともとバスケ自体は好きではない。やりたくないけどママがやれって言うから仕方なくやってると、以前そんなことを言っていた。そんな孫娘だから、仕方がないといえば仕方がないが、それにしてもねえ、露骨にやる気のなさを見せられたのでは、チームのコーチでもあるママの立つ瀬がないでしょう。

それに反してお兄ちゃんのほうは、4番を任されただけあってプレーにもそれなりの自覚が見られた。バスケでいう4番は、サッカーの10番、野球の18番に当たるエースナンバーである。

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お兄ちゃんは孫娘の試合の後の4年チームのポイントガードとして出た。試合中は相手のエースにマンツーマンでつかれ、やりにくそうではあったが、それでも自らドリブルで切り込んでシュートを決めるあたりは、おっ、こいつ上達したなと思わせる。結果は大差をつけられての負けだったが、この悔しさをバネに、さらに貪欲に技術を磨いていってほしいと思う。(あ)

2.249歩。