いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

朝顔のあなたお前と咲き並ぶ

放課後児童教室のおやつの時間に、「せんせえ、大きくなったら何したい?」と1年生の男の子に訊かれた。学校でも、ちょうど今、七夕の短冊にそのような願い事を書くように先生から言われているのかもしれない。

そうだねえと考えて、「先生は大きくなったら、お墓に入ってずっとずっと眠っていたい」と言ってしまった。多少ウケを狙ったところもあるが、言うに事を欠いて子どもの前でつまらないことを言ったものだと悔やんだ。

思いがそっちへ向かったのは、今朝見た朝顔のせいかもしれない。赤と青と仲良く並んだ二つの朝顔に亡き父と母を重ね合わせ、ごめんなさい、今年も墓参りに行けそうもありませんという気分を引きずっていたようだ。

ところが、私の情けない答えを聞いた男の子が「先生の体は大きいから、お墓に入れないよ」と言ってくれて助かった。小学校1年生ながらなかなかうまいことを言うもんだと妙に感心してしまいました。子どもの前ではどんなときでも夢のある話をしないといけませんね。反省です。

写真は、先日咲いた朝顔の隣に咲いた青紫の朝顔。俺も忘れるなと言っているかのように赤紫の隣に寄り添った。これまた立派な朝顔です。赤と青と、まるで夫婦朝顔です。

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先に咲いた赤い朝顔が母の顔ならば、今日咲いた青い朝顔は自ずと父の顔となる。苗を選んだときは、これが赤で、こっちが青でと区別して選んだわけではない。たまたま隣に並んでいたやつを無造作に摘み上げただけなのに、これが見事に赤と青に咲き分かれた。縁を感じないわけにはいかない。

晩年の父と母はとても仲が良かった。二人揃って小さな畑を耕しながら、ゲートボールに精を出していた。老人会の慰安にも積極的に参加し、大きな菓子箱に入りきらないくらい記念写真を遺した。母のカラオケのおはこは♪私の大事な旦那様〜♪だと言い、父のそれは♪星影のワルツ♪だと老人会の茶飲み仲間が教えてくれた。しかし、社交性に富んだ母が得意げにマイクを握る姿はたちまち想像できるが、父の歌っている姿はどうしても浮かんでこない。父は、ゆ(風呂)、さげこ(酒)、まんま(飯)以外に、無駄なことを一言も発しないタイプの人だった。

そんな父も母も、今は青森の先祖代々の墓に眠っている。去年は墓参りができなかったので、今年はなんとか行きたいと思うが、今の仕事をしているうちは今年も都合がつきそうにない。無沙汰をお詫びするしかないが、それにつけても今年は忙しすぎるなあ。スローライフを満喫するつもりだったのに…。(あ)

あやめ湯(18:33〜19:16)3→6人。

タイムラプスは、6月16日(木)5:53〜7:55の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1116587115065831/

2,775歩。