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いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

店前に笑顔を積んで夏は来ぬ

先日、昨年度勤めていた学校の教え子とスーパーでばったり会った。私があやめ湯の帰りに酒のつまみを買いに立ち寄るスーパーでカゴを積み上げていた。
伊豆長岡地区には大型スーパーが4店舗もあって、その中で私は、午後6時半になると弁当・寿司・惣菜が半額になるスーパーでよく買い物をして帰る。この4月からは仕事が午後6時半までになり、その後あやめ湯に浸かってとなると、そこのスーパーへ行くのはどうしても午後7時半頃になってしまう(閉店は8時)。その時間にはもう半額弁当は売り切れているのだが、それでもまれに数個売れ残ったりしていることもあって、その「まれ」に期待していつも立ち寄るのである。
彼女は、そのスーパーで働いていた。4月から勤めているとしたら、もっと早くにばったり会うこともあったろうが、会ったのは先日が初めてである。4月、5月は研修期間で、お客さんの前に出る機会が少なかったのかもしれない。
思えば、この地区からも私の勤めていた学校に通う子は結構いたはずで、ならばどこかで知っている顔と出会う可能性も少なくはないと思って気にかけていたが、これまで誰とも会うことはなかった。それが先日、やっと出会った。
教室では物静かな感じで、いつも下を向いている、そんな印象の子だった。店の前でカゴを積んでいる彼女を認め、「あれっ、◯◯さん?」と声をかけてみた。そうしたら、これは驚いたというふうな目を向け、それからいかにもにこやかな笑顔になって「先生、私のこと覚えていてくれたんですか?」と言う。覚えていたも何も、27人しかいないレッスンクラスだったし、つい2月までその教室にいたんだから忘れるはずもない。
彼女、こんないい笑顔していたんだ…。教壇に立っていたときには全く気づかなかったその笑顔が、爽やかで眩しかった。私は去年一年間、この子の何も見ていなかったんだな。笑顔を引き出す授業ができていなかったんだな。でも今、こうして笑顔で働いている姿を見て、何だかほっとした。救われた気がした。
「また、いつでも(店に)来てくださいね」と、ちゃっかり店の宣伝をする彼女は、今の仕事がとても楽しいらしい。よかった、よかった。お言葉に甘えて、それではこれからもお店に寄らせてもらいますよ。で、この地区いちばんのスーパーになってくださいね。そしてずっとずっと、この地区いちばんの笑顔の人でいてくださいね。

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あやめ湯(18:32〜19:08)3→3人。
タイムラプスは、6月15日(水)6:46〜8:37の伊豆長岡の空。

4,390歩。