いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

朝顔の亡母の顔の咲いた咲いた

写真は、庭の朝顔

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4月下旬に横浜の呑友が伊豆に栗焼酎を持ってきてくれたときに、わがまま言って湯ヶ島まで水汲みに連れ出した。その水汲み場の横に、ご自由にお持ち帰りくださいと朝顔とパセリの苗が置かれてあったので、それを遠慮なくいただいてきてミニ菜園の端に植えた。あれから40日ほど経って、今週月曜に伊豆に来てみたら花を咲かせていた。花が咲くのはもっと先だと思っていた。それにしても、こんな立派な朝顔だったとは…。一気に庭が華やぎました。
今はどの小学校でも朝顔の観察をするようだ。しかし、私には小学校で朝顔の観察をした記憶がない。記憶があるのは、どこからか朝顔の種をもらい、それを軒下に植えたということだけ。たぶん紐を軒まで伸ばし、その紐にぐるぐる絡まって朝顔が咲いたはずだが、その図がどうしても思い出せない。花の色も分からない。しかし、掌に載せた何粒かの朝顔の種のこそばゆさは妙に覚えている。
人間は、かつて見たものの形や色よりも、体に触れた感触のほうを長く記憶しているのらしい。朝顔にまつわる思い出と前後して、朝顔を植えた同じ軒下で母親と並んで写真を撮った思い出も蘇ってくるが、そのとき母はたしか食事の途中で、口に食べ物を含ませていた。そして口をもぐもぐさせながら私の肩をぐっと抱き寄せたものだ。その下顎から伝わる振動と、農作業で培ったたくましい腕と、それでいてどこか柔らかな感触とを、庭に咲く朝顔を見つめながら思い出している。
あやめ湯(18:36〜19:13)6→3人。暖簾をくぐると、おばちゃんが券売機の前に立っていた。私に「小銭持ってない?」と訊く。外で財布から300円を出して手に握っていたので、それを見せると、「助かったわ。いえね、券売機が壊れちゃったのよ」とおばちゃん。それで一旦、脱衣所に入ってリュックを下ろし(仕事には、いつもリュックの中に風呂道具一式を入れて出かける)、トイレに入ろうとしたら、7時5分氏が券売機のカバーを外して中をがちゃがちゃいじっていた。「あれ、おとうさん、今日はお早いですね」と私が言うと、「これ直すのに、今日は早く来た」とのこと。
つまり、券売機が壊れたので、おばちゃんが修理を7時5分氏に頼んだ。7時5分氏は修理を頼まれていつもより30分早く来た…。とまあ、こういうことらしい。それでひょひょいと事も無げに修理してしまうんだから、7時5分氏、おっとりした風貌だけど、なかなかやるもんです。そういう関係のお仕事をしていらっしゃったんだろうか。ふだんはまったく出しゃばるところを見せないが、いざとなれば隠れた才能を発揮してみんなの頼りになる、そういう好好爺の典型ですね。
タイムラプスは、6月14日(火)の伊豆長岡の空。今日は2本。
今朝は霧雨が降っていたので室内から撮った。約2時間後にiPhoneを取りに行ったら、青空が出て、面白そうな雲が浮かんでいたので、デッキにiPhoneをセットし直して富士山方面を撮った。
タイムラプスという撮影方法を知って、これで雲の動きを見てみると結構面白い。たかが30秒に満たない動画だけれど、見えていた富士山が雲に隠れたり、雲に隠れていた富士山がひょっこり顔を見せたりして、なかなか楽しめる。その楽しみを皆さんにもおすそ分け、ということで、これからもタイムラプスを続けていきます。いずれ春夏秋冬の1年分の雲の動きをまとめてデータベース化しようと思っています。

2,683歩。