いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夾竹桃物干し竿を撫でてみな

今日は初めての外当番だった。外当番とは、おやつの時間後の外遊びのときに、子どもたちを掌握するリーダーのこと。救急用具を入れたウエストポーチを腰につけ、メモ用紙を挟んだクリップボードを携えてグランドに出る。
「先生、サッカーやろう!」という子どもたちの誘いを断り、全体が見える位置に立って子どもの動きに気を配る。子どもたちは大抵学年ごとに固まり、肋木、ブランコ、滑り台、ジャングルジム、鉄棒などの遊具で遊ぶ。男の子の場合はミニゴールでサッカーをしたり、プラスチックのバットとボールで野球をしたりして過ごす。この時間が約30分。ちょうど給食を食べた後の昼の休憩時間みたいな扱いだろうか。
4月には、まだ生活に慣れない1年生の男の子が、転がっていったボールを追いかけるのに夢中で鉄棒におでこをぶつけた。また5月には、鉄棒で地球回りをした1年生の女の子が、手を離して頭から落っこちた。こういうことが起こった場合の応急に備えるのも外当番の仕事で、同時に保護者への連絡、場合によっては病院への搬送の手配(5月の件はそうした)も行う。
さらに午後4時を過ぎた時間帯はお迎えが結構多く、その対応もしなければならない。お迎えの人から子どもの名を聞き、遊んでいる子の名前を大声で呼んで帰り仕度をさせメモ用紙に記入する。お迎えの人がどの子のお母さん(あるいは、お父さん、おばあさん、おじいさん)なのかまだ把握していないので、子どもの名前は言ってくれるものの、はたしてそれが本当かどうか、その挙動から判断せざるを得ない。ヘタな対応で誘拐事件に発展した日にゃ目も当てられない。今日はそのことにいちばん気を遣った。子どもの名前と顔は大体覚えたけれど、親御さんの顔となるとまだ覚えきれていない。とりあえず今日は7件の引き渡しをしたが、何事もなく役目を終えてほっとしているところです。早く他のスタッフと同じように親御さんの顔をしっかり覚えなくちゃ。それが防犯のイロハでしょうから。
写真は、庭の奥に咲き始めた夾竹桃。

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この花の花期は9月までと比較的長い。樹高は3mくらいで、幹は枝分かれせず、根本から株立して立ち上がる。この夾竹桃を挟むようにして八重桜、柚子、柿と植わっているが、幹がしなやかなものだから風の強い日などは三方の樹に、お前ら邪魔だ、どけと言っているようにして根本から大きく揺れる。柚子のあたりは、上から覆いかぶさってくる嫌な奴と思っているかもしれない。根っこから切ってしまえと思ったときもあったが、切るに忍びなく、今もそのままにしてある。
あやめ湯(18:37〜19:13)3→5人。元郵便局長さんと一緒になる。元局長さんは土曜に一泊で湯ヶ島の「天城ほたる祭り」に行ってきたそうだ。中学の同窓会で、修善寺温泉に宿を取り、そこから湯ヶ島へ繰り出したという。先週の土曜は祭りの初日で湯ヶ島の宿が塞がっていたのかもしれない。
遠くは大阪から駆けつけた人もいた由。同窓会は隔年でやるけれど、前回は幹事が倒れてお流れとなった。来年はみんな80を迎える歳になり、いつどうなるとも知れないから元気なうちにやっておこうという話になった。それで、お前幹事をやれと言われて俄幹事をやったと話してくれた。
ほたる祭りの同窓会ですか、いいですねえ。飛び交うホタルの幻想的な光を目で追いながら、遠く過ぎ去った若かりし頃の思い出を言葉少なに語り合う。ホタルの光で文読む月日は誇張だけれど、昔を偲ぶにこれほど優しい光はないですね。淡くはかない思い出が幽玄の闇の中に、一つ、また一つと現れては消えていく…。昔をしみじみ語らうのにこれ以上の舞台はありませんね。(あ)
タイムラプスは、6月6日(月)6:01〜8:00の伊豆長岡の空。
3,047歩。