いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

庭狭くして篠の子の伸び盛る

6月に入り、1年生の授業が水曜と金曜の2日間だけ5時限目までになった。それで放課後児童教室への登所が午後2時半になったのだが、スタッフの出勤は12時半と変わらず。
午後2時半までの間スタッフは何をしているかというと、本館、A館(増設部)、B館(校舎2階)の3箇所の掃除をする。床を掃き、ウエスで水拭き、テーブルを布巾で拭く。掃除が終わって、おやつのときに出るゴミを入れる箱をチラシで折る。そろそろお茶にしましょうかとティータイムになる。しかし、箱折り作業の手は休めない。今日は箱折りに加えて七夕飾り用にこしらえてあったキューブにタコ糸を通す作業をした。
みなさんお茶を飲みながら黙々と作業をやる、わけがない。そこで熟年女子会のおしゃべりが入道雲のようにむくむくと沸き上がるのです。8人の女性スタッフが、ここで話さねば百年の悔いとばかりに次から次へと話をつなぎ、いつ果てるとも知れない。よくあれだけ話すことがあるものだというくらい話し続ける。
「◯◯ちゃんのお父さんはなかなかダンディーよね。俳優みたいな顔してる。昔で言えば、鶴田浩二(うわっ、古すぎ)といった感じね。おいくつくらいかしら」「ええ〜、まだ40代なの? 若〜い」
「◯◯ちゃんとこは、今度5人目が生まれるんですって。あのお母さん、まだ20代でしょ? 生活大丈夫なのかしら。旦那さんはおいくつの人?」
「◯◯のおじいちゃんは外車を何台も持ってるんですって。羽振りいいわよねえ。元はトラックの運送屋さんだったけど、今は病院で亡くなった人のご遺体を家まで運ぶ仕事を一手に引き受けるようになって、それでお金持ちになったみたいよ。◯◯ちゃんがいつも外車の話とお金の話をするのは、おじいちゃんがお家でもきっとそういう話をしているのよね。お父さんは婿殿だから、おじいちゃんからすれば孫の◯◯ちゃんが可愛くてしかたないんでしょう」
どうでもいいじゃねえかそんなこと、というような話をしているうちに、気がつけば、あれもう2時半子どもたちが帰ってくる時間だわと、それぞれの持場に散るのである。
この熟女の話題で盛り上がる世界に、63歳にもなる爺が肩身を狭くしてぽつんと置かれる図を想像してみてください。これが今の私の職場なのです。ふ〜。
写真は、庭の芝生に生えた篠竹。

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篠竹はここだけじゃなく庭のあちこちに生える。昨年も見つける度にちょん切ったが、今年は昨年より数が多いような気がするなあ。
今から30年ほど前、京都・落柿舎の竹林を歩いたとき、ああ、こんな竹やぶに囲まれた静かな暮らしもいいかもしれないと思ったりしたが、実際に庭を持つ家を得てみると、やはり庭は明るいほうがいいやと思う。庭といったって猫の額くらいのものだから、そんな狭いところに竹やぶなんてとんでもない。前のオーナーが残してくれた玄関横と6畳和室前の竹で十分です。これ以上は要らない。(あ)
あやめ湯(18:33〜19:21)4→2人。
タイムラプスは、6月1日(水)5:21〜8:11の伊豆長岡の空。

3,371歩。