いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

梅雨よ来いこっちのガラスは分厚いぞ

今日から藤沢の自宅マンションの防音工事が始まった。マンションの上空がちょうど厚木基地を離発着するジェット機の通り道になっていて、しょっちゅうではないけれど、時折爆音を轟かせて飛ぶ機影を長年目にしてきた。
それが去年、「防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律施行令」の改定により、急遽、希望者を対象に全室の窓と玄関ドアの防音工事をすることになった。工事費の見積もりは一戸あたり300万円超。これをすべて国が負担するという。
今のマンションは24年前に新築で購入した。その間リフォームを一度もしたことがない。和室の畳だって襖だって当時のままだ。積年のくたびれがだいぶ目立つようになって、このまま住み続けるにしろ賃貸に回すにしろ(たぶん売れないから売却は考えていない)、そろそろリフォームしなければいけないかなとは思っていた。
そこへ防音工事の話が飛び込んできた。無料で防音工事をしてくれて、全部屋にエアコンを設置し、リビングの壁紙も張り替えてくれるという。これはいいタイミングだ、やらない手はないと、早速その話に乗った。最初に宅を訪れて説明してくれた工事関係者の話によると、工事の申請は全戸の約8割とのこと。残り2割の世帯は申請しなかったわけだが、こんなうまい話にどうして乗らなかったのだろう。未だに不思議である。
さて、防音工事だが、予定では8時半から行うことになっていた。それが、私が伊豆から8時半少し前に戻ったときには既に工事は始まっていた。玄関側に3人、ベランダ側に3人の合わせて6人が手分けして窓のサッシと玄関ドアを取り外しているところだった。
取り外し作業はあっという間に終わり、替わって新しい防音サッシが取り付けられる。ガラスの厚さを見てくださいと作業の人に言われ、見ると、10mmもあろうかというこれまで見たことのない厚さのガラスで、開け閉めもかなり重たい。なるほどこれが防音ガラスという奴ねと、見て触って思った。
玄関ドアも新しいものに替わり、鍵穴も二つになった。ロックの仕方を教わり、実際に鍵をかけてみてくださいと言われ、あれ? 鍵はどこだっけと、あらかじめ配付されていた6個の鍵がないのに気づいた。鍵のありかを訊こうと買い物で外出中のカミさんに電話を入れるが、三度かけても出やしない。私に電話をしてくるときはどうして早く出ないと文句を言うくせに、自分は出ないで平気なのだから嫌になる。
結局、工事が終わろうとする夕方近くになって買い物から戻ってきた。iPhoneを見て、あら、電話が入っているわ、電話した? と私に確かめる。したよ、と一言だけつっけんどんに言う。言って平塚「海楽人」の月例呑み会にいそいそ出かけるのである。(あ)

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