いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

タマムシもどうせ絶滅危惧の姥

写真は、昆虫図鑑で見つけたウバタマムシ

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昨日、庭で見た虫はこれだった。漢字は「姥吉丁虫」を当てる。「ウバ」を「姥」とするのは、その地味な色合いからイメージが重なるが、「タマ」に「吉丁」を当てるのはその由来がよく分からない。
「玉虫色」の形容で広く知られる「タマムシ」は、翅がてかてかとした金属光沢で美しいが、こちらはいかにも地味。一説にウバタマムシタマムシの雌だとあるが、まったくの別物(日本大百科全書)だそうだ。ネットで検索したら約1万1500件がヒット。私はウバタマムシのことを今回初めて知ったが、割とポピュラーな虫らしい。
さらに日本のレッドデータ検索システムで見ると、ウバタマムシは東京都では絶滅危惧種、神奈川・埼玉では準絶滅危惧種扱いになっている。ちなみに静岡県を含めた他の道府県のデータはない。しかし、お隣の神奈川県が準絶滅危惧種の状態であれば、伊豆もそれに近い状況にあると思われる。ということは、なかなかお目にかかれない貴重な昆虫を、私は目の前で見たことになるか。(あ)
タイムラプスは、5月25日(水)4:56〜7:00の伊豆長岡の空。
あやめ湯(17:05〜18:01)4→7人。
初めてお会いする人で、脱衣籠に山歩き用のリュックを入れた人がいた。私より先に湯から上がって縁台に座っていた。私が縁台の下から体重計を引き出して体重を測り、うっ、昨日より200g増えてるとつぶやいたら、その人は、体重計は床の硬い柔らかいでも微妙に数字が違ったりするからねと話しかけてきた。
私は糖尿病で、とその人は言う。糖尿病で、毎日体重を測っていると話す。年格好は70歳を少し越えたあたりだろうか。えっ、そうなんですか、実は私も糖尿病なんですと応じると、HbA1cはいくつ? と訊いてくる。これを訊くのは糖尿病に罹っている人同士の挨拶みたいなものだ。糖尿病は病気だけど病気に見えないところがあるから、あらま大変ねという同情の入る余地はそこにない。
それで今月初めに病院で聞いてきた数字を言うと、低いじゃないの、薬飲んでるの? 私はもっと高いよ……と、それからしばし糖尿病談義となり、風呂あがりはやはりビールがいちばんだね、ビールは何飲むの? えっ「のどごし生」? 私と一緒だ、と話は弾むのである。
厚労省のデータによると、糖尿病の総患者数は316万6000人(2015年12月)。男性が全体の15.5%、女性が9.8%になっていて、70歳以上で見ると、男性の4人に1人(22.3%)、女性の6人に1人(17%)が糖尿病とみられる、という。もうこうなれば、今の世の中、街を歩けば糖尿にあたる、袖振り合うも糖尿の縁、湯上がりに糖尿語るいで湯かな、なのである。(あ)

2,531歩。