いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

幼子の波きらめくや夏兆す

辻堂の海岸で孫と遊ぶ。

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孫たちは伊豆へ行きたかったらしいが、長い運転は疲れるから嫌だというカミさんの一言で伊豆行きは消えた。それで近場で孫たちを遊ばせることにした。
向かったのは辻堂海浜公園。ここなら家から車で10分である。この公園にはお兄ちゃんがまだ幼稚園に入るか入らないかくらいの頃から何度か連れて行ったことがある。あるとき、ひとしきり乗り物を楽しんだ後、芝生でビーチボールを弾いて遊んでいた若者男女(大学のサークル仲間か)の輪につかつかと寄って行き、一緒に混じって遊び出したのには驚いた。人の迷惑顧みず、興味を持ったものにはためらわず、物怖じせず人見知りせず、すぐさま実行に移す性格は、いったい誰に似たんだろうと思ったものだ。
しかし今日は、公園の奥まで行かなかった。車を公園の駐車場に駐めただけで、そこから国道134号線の下を潜って砂浜へ出た。その方が乗り物代にぱかぱかお金が出て行かなくて済むからというカミさんの判断である。今日は日曜だし、いい天気だし、きっと駐車場も朝から満杯ではないかと家を出る前心配したが、行ったらそんなことはまるでなく、800台収容の大駐車場はまだ3分の1ほど空いていた。空いていたのは人気のジャンボプールがまだ始まっていなかったからだろう。これがプール開きの7月中旬からはおそらく朝から満杯になるのだ。
国道134号線の下には日差しを避けて複数のグループがテントを張ってバーベキューの準備をしていた。炭を熾す匂いが潮風に混じって鼻孔をくすぐる。ビールを片手に焼かれるのは牛肉だろうかイカだろうか。近場で安くレジャーを楽しむには辻堂海浜公園はもってこいの場所だなあ。
ガードを潜った先の海を見るなり、孫娘は握っていた私の手を振り払い、まっしぐらに駆け出した。履いていた靴は砂浜に乱暴に脱ぎ残され、カミさんがその靴を拾って波打ち際に近づく頃には、孫娘はすでにわれは海の子となって波と戯れていた。そこへお兄ちゃんがおもむろにスウェットパンツの裾をまくって続く。波打ち際にはその手の子がたくさんいて、それを見守るパパやママがたくさんいた。

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それにしてもお兄ちゃん、小学4年になって、脇目も振らず突進するかつての無鉄砲ぶりは影を潜めてきたようだ。少しは先を読めるようになったかな。
孫娘はと言えば、予想されていたことではあるが、すっかりずぶ濡れになって打ち寄せられた椰子の実よろしく波に洗われている。この子も2年もすれば少しは分別がつくようになるのだろうか。(あ)

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2,630歩。