いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

四つ葉踏みしだかれてなお風薫る

4月からあやめ湯へ行く時間が遅くなり、それまで会話に親しんだマイ桶氏、米朝氏、ミスタービーン氏と一緒になる機会が少なくなった。その代わり新しい顔見知りが二人ばかり増えた。一人は7時5分氏、もう一人はスキンヘッド氏。

7時5分氏は、それこそ毎日決まって7時5分になると顔を見せ、そろそろ湯上がりの頃合いだと私に知らせる。好好爺然とした風貌で、会えば今晩はと挨拶を交わす程度だが、挨拶するだけで何となく和む。

スキンヘッド氏は、4月以前にも何度かお会いしたことがある。しかし、これまた単に挨拶するだけで会話を交わすまでには至ってなかった。それが昨日、たまたま二人並んで湯舟に浸かったときに向こうから話しかけてきたものだ。「今日のお湯は少し温くないですか?」「そうですね、いつもよりちょっと温いですね、夏に近づいたから温度を少し下げたんでしょうか」

すると私たちのやりとりが聞こえたのかどうか、女湯の方から「今日のお湯はちょっと熱いけど、そっちはどう?」という声が届いた。その声にスキンヘッド氏が「いや、こっちは熱くないよ」と答える。声をかけてきたのはどうやらスキンヘッド氏の奥さんらしい。

「こっちと向こうではお湯の温度が違うみたいですね、源泉を流す管が別なんだろうか」と私。続けて「仲がおよろしくて羨ましい、いつもお二人でいらっしゃるんですか?」と訊くと、「三島からね、ところでおたくは? サラリーマン?」と逆に職業を訊かれ、「すぐそこの小学校で学童保育の手伝いをしています」と答える。これで私の素性が知れてしまった。

それで今日もスキンヘッド氏とあやめ湯で一緒になる。7時5分氏と入れ違いに湯から上がって外に出ると、先に出たスキンヘッド氏が縁台に腰かけていた。おやすみなさいと挨拶してバイクにまたがったところで中からスキンヘッド氏の奥さんが出てきた。「あら、待っていてくれたの?」と言って、立ち上がったスキンヘッド氏の右腕に左腕を絡ませる。いやぁ、艶っぽい。長い洗い髪が匂い立つような美人は、まさしくあの女湯の声の人でした。人も羨む仲というのはこのような二人のことを言うんだなあと感じ入ったことだった。

写真は、放課後児童教室前に生えているクローバー。

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この一坪に満たない場所から子どもたちは四つ葉のクローバーを見つけてくる。ええっ? こんなところに生えてるの? というところに四つ葉のクローバーは生えているのです。

そもそも四つ葉は三つ葉の幼葉が傷ついてできる奇形だから、人の足で踏みつけられる場所で多く見つかるのだという。先日私が子どもからもらって栞にしているのもここで摘まれたクローバー。今日も何人かの子がしゃがんで四つ葉のクローバーを探していました。(あ)

タイムラプスは、5月13日(金)4:50〜7:30の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1096341753757034/

あやめ湯(18:33〜19:14)3→3人。

2,146歩。