いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

魚島の船静々と夕間暮れ

横浜の呑み友が車で来てくれたので、せっかくだからとわがまま言って水汲みに付き合わせた。昨年暮れに訪ねてくれたときも、近くだからと騙して近くない西伊豆まで水汲みに付き合わせたことがあったが、今回は西伊豆ではなく3月に見つけた月ヶ瀬の湧き水を汲むのである。
前回バイクで汲んできた20L用のタンクにはまだ半分ほど水が残っていた。それを15Lの折りたたみタンクに移し替えて空にする。そして今回はもう一つ20L用タンクを新規で用意することにした。熊本、大分の地震災害の教訓から、飲み水をこれまでの倍確保しておこうと思ったからである。
午前9時に家を出て、途中、ホームセンターで20L用のコック付きタンクを買う。月ヶ瀬の水汲み場に着いたのが9時半過ぎ。200円を箱に入れ、空タンクを並べて2口の蛇口から水を出す。料金箱の横には「気まぐれサービス」という名のケースがあって、そこには近所の農家のご好意で、ご自由にどうぞとそれこそ気まぐれに果物やら苗やらが置かれる。前に来たときはハッサクだったが、今日はパセリの苗と朝顔の苗。パセリは1苗しか残っておらず、それを2苗の朝顔と一緒にいただいてきた。

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水汲み場に折れる道の入口に「猪最中」の本店がある。呑み友がそこで土産を見てみたいというので寄ってみた。まだ10時前だというのに店内には10人近くのお客さんがいて盛況である。ガラスケースの上にできたてほやほやの「黒糖万頭」がラップに包まれて並んでいた。1個65円。試しに買って食べようとしたら呑み友が既に2個買っていた。考えることは同じですね。

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昼を11時に沼津内浦漁業組合直営の「いけすや」で摂ろうと予定していた(昨年5月にオープンしたばかりで、いつか入ろうと密かに狙っていた)が、朝食におにぎり2個とじゃがいもの味噌汁2杯を口にしていたのでちっとも腹が減らない。おまけに黒糖万頭を食べたものだから益ます昼食モードにならない。そこで修善寺奥の院」で時間を潰すことにした。
奥の院(正覚院)は「延暦10(791)年に18歳の弘法大師が修行したところと言われている」と案内板にある。修善寺に勤めているうちに一度行ってみたいと思っていた場所で、今日ようやく思いを遂げることができた。車で来てくれた呑み友に感謝感謝です。

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汲んできた湧き水のタンクを家におろし、午後1時少し前に帰り支度をして「いけすや」へ向かう。店に着くと広い駐車場はほぼ埋まり、店内も外のテラスも満席状態。店員に待ち時間を聞いたら30分ほどだという。腹が減っているわけでもなし30分だったら待ってもいいかと順番待ちのベンチに腰掛ける。すると30分も待たずに声がかかりテラスのテーブルに案内された。二人とも「乙姫御膳」(鯵のお造りと鯵フライセット)を注文。1,080円。

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薫風爽やかなテラスから見る山の青葉は目に優しく、柔らかい日差しを浴びてたゆたう船は目に眩しく、そんな初夏の景色を眺めながら、沼津内浦名物の鯵料理に舌鼓を打つ二人なのでした。
タイムラプスは、4月29日(金)6:05〜7:46の伊豆長岡の空。
写真は、馬入川(相模川河口)を漁港へ帰る釣り船。

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茅ヶ崎養護学校に勤めていた頃、同僚とここからよく五目釣りで沖へ出た。比較的波のある日は河口付近で海と川が激しくぶつかって複雑な流れを作っていたのを思い出す。今は河口の外に新港ができて転覆の危険もなくなった由だが、実際には新港を利用する漁船・釣り船は20%にも満たないという。利用率が低いのは河口内の従来の港に比べて波が高く、台風が来たときには船が損傷を受けやすいからということらしい。造っても利用されないんじゃ造った意味ないわな。(あ)

8,157歩。