いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

妻と居て伊豆柔らかき穀雨かな

午前中、カミさんと二人伊豆で過ごす。カミさんはデッキに押入れの蒲団を干しまくり、裏庭からホースを引っ張りだして洗車をする。私はミニ菜園を耕し、薪ストーブの灰をバケツ一杯ほど掬って撒く。洗車を終えたカミさんがコーヒーを淹れてくれ、無言で濡れ縁にカップを置く。一休みせよの合図だが、一休みしてくださいとは絶対に言わない。うちのカミさんはそういう人なのである。
そんなとこに置くなよ、撒いた灰がかかるじゃないか無神経だな、と思うが口に出さない。黙って置かれたコーヒーカップを持って家に入り、庭を眺めながらコーヒーを飲み二杯目を注ぐ。鶯の囀る声が聞こえ、静かねえ、とカミさんがぽそり言うが、私はそうだねとも、うんとも何も言わない。黙ったままコーヒーを飲む。こんな二人だからいつだって会話は弾まず、弾まないまま、気がつけばかれこれ40年近く連れ添っているのである。
普段は伊豆で仕事をし、週末に藤沢に戻るという生活スタイルになってから今年で4年になる。当初は週末になると孫の世話をすることが多かったが、それも孫の成長とともに徐々に減ってきた。これからは益ます孫の顔を見なくなるだろう。そして、いよいよ二人だけの静かな老後を送ることになるわけだが、生活の拠点を伊豆にするか藤沢にするかの話し合いは二人の間ではまだなされていない。いずれ話さなければいけない日が来ることは分かっているが、横須賀の実母(94歳)の介護が続く限り私としては話を切り出せない。でも、カミさんは私が伊豆で老後を送りたいと思っていることは感じているはず。そして私はカミさんがそのまま藤沢で過ごしたいと思っているだろうことは感じている。
伊豆に完全移住するか藤沢に残るか、はたまたこれまでどおり両方を行ったり来たりするか。二人の話し合いでどうなるか分からないが、大事なことはお互い自分が何をしたいかということ。それが決まれば自ずと方向性も見えてくるだろうと思っている。
昼、カミさんに職場まで車で送ってもらう。カミさんはおばあさん(実母)に饅頭を買って帰るのだと言い残して藤沢に戻って行った。
タイムラプスは、4月25日(月)5:26〜7:02の伊豆長岡の空。
写真は、薪ストーブの灰を撒いたミニ菜園。

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今年はこの土にコンポストの熟成した生ごみを混ぜ込んでみようと思う。コンポストの生ごみはまだ一度も外に出したことはない。最下層には3年前の生ごみが熟成しているはず。いよいよそいつを肥料として使おうと思うのだ。
植えるのはミニトマト限定。去年は千成瓢箪を一緒に植えたら大変なことになったので、今年はミニトマトだけにするつもり。ミニトマトは朝食のサラダに、弁当のおかずに、晩酌のツマミにと、毎日三食食べても飽きない。食べたい分だけ菜園からもいできて食べる。時にはカレーライスの皿一杯のミニトマトを平らげたりもする。どの野菜もそうだけど、採れたてを食べるに勝る贅沢はないですね。(あ)
あやめ湯(18:38〜19:16)4→2人。

9,664歩。