いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山法師屋根伸び越すや風若葉

写真は、車庫横の山法師(ヤマボウシ)。

f:id:jijiro:20160423133511j:plain

伊豆の家の契約成立記念として、3年前に東京の仲介業者からプレゼントされた3本の苗木のうちの1本。近縁種に花水木(ハナミズキ)がある。ハナミズキはアメリカヤマボウシという別名を持っていることを、今回ネットに当たって知った。

苗木のプレゼントをもらうとき、ハナミズキの名は知っていたがヤマボウシの名は知らなかった。プレゼントの苗木は3本セットで3種類あり、その中から好みで一組選べるという。その組み合わせの中に確かハナミズキが含まれていたのがあったはずだが、私はハナミズキを選ばずに、ヤマボウシ、プラム、ブルーベリーの組み合わせを選んだ。ヤマボウシがどんな木か知らなかったけど、李(プラム)の名に引きずられて、幼い頃に食べた李のことを思い出したからである。

幼い頃、私は母に連れられて、母の実家によく遊びに行った。母の実家は津軽平野のある町でりんごを生産する農家だった。その広大なりんご畑の片隅に李の木があって、ある年の夏、母方の先祖の墓参りに行った帰りだったかと思うが、そのときたっぷり熟した李をいただいたことがある。それは生まれて初めて口にする李だった。甘くて、そのうちちょっと酸っぱくなって、どことなくおしゃれで上品な「町」の味がした。町といっても私の生まれ育った貧しい漁村に比べて、という程度だが。

プラムとヤマボウシを庭のどこに植えるかを考えたとき、単純に、生る実の大きさで決めた。それで、実の大きい方のプラムを甘夏と枇杷の間に、実の小さいヤマボウシを車庫の横に植えた。ところが、ヤマボウシはもともと山の谷筋に自生する樹木で、水はけの良い常に水が存在する場所を好むことが今日分かった。植えた車庫の横は水はけは良いのだが、常に水が存在する場所ではない。でもまあ、こうして青々とした若葉をつけているのだから平気な気もするが炎天の夏は分からない。少し気に留めてたまには水遣りでもするとしよう。

ヤマボウシは6〜7月に花が咲き、9月に赤い実が生り、秋も深まって紅葉を楽しめるということだが、花も実もまだ見たことがない。花はともかく、実は柔らかくマンゴーのような甘さがあり果実酒にも適す。となれば期待はいやがうえにも高まろうというもので、早く実の生れヤマボウシ、なのである。(あ)

タイムラプスは、4月23日(土)5:16〜7:34の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1084850688239474&id=100001436582002

8,310歩。