いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山笑うのどかな里の大騒動

藤沢から伊豆へ仕事着を運ぶ。仕事着とは言うが、要はジャージである。とりあえず上下2着。これは茅ヶ崎養護学校に勤めていたときに着ていたもので、だいぶよれよれになってはいるがまだまだ着られる。先日電話があったときに服装のことを訊いたら、普段はジャージでいいとのことなので、押し入れタンスに仕舞っておいたのを引っ張り出した。

伊豆長岡駅の土産店で100円コーヒーを飲む。修善寺の仕事が終わり電車を伊豆長岡で降りるようになってから決まってそこでコーヒーを飲む。別に旨いというわけではないが、何となくそこで飲むのが習慣になった。

荷物があるからタクシーにしようと思ったが、天気もいいので歩くことにした。すると、坂の途中の管理事務所に差し掛かったあたりから上空のヘリコプターの音が俄然騒がしくなってきた。何だろう、今日は何かあるのかと思いながら家に着く。玄関のポストに回覧板が差し込まれてあったので、ざっと目を通して隣の家に持って行く。玄関のドアを開けて顔を出した奥さんが空を見上げ、ヘリコプターの音うるさいね、今テレビで23歳の男の人のニュースやってるところ、たぶんその取材でヘリコプターがさっきから飛んでるみたい、と言う。それで順天堂病院で治療を受けていた男の人が逮捕され、ヘリコプターで護送されたことを知った。後でニュースを見て知ったことだが、ヘリは狩野川河川敷のサッカーグランドから飛び立ったようだ。順天堂病院には屋上にヘリポートが設置されているが、そこはあくまで緊急医療のドクターヘリ専用ということなのだろう。依頼があったかどうか知らないが、結局警察には使わせなかったわけだね。まあ、当然といえば当然だけど。

さて、いよいよ明日から未経験の新しい仕事が始まる。ということで、今日のうちにすっきり散髪して明日を迎えることにした。床屋へ歩いて向かう道みち、心機一転、今回はばっさりスポーツ刈りにしてみてもいいなと思った。

スポーツ刈りは教員になってから一度やったことがある。湯河原に勤めていたときだ。夏の校内合宿の前日、スポーツ刈りにしようと決めて初めての床屋に入ったのだが、ご主人に、あなたの髪はスポーツ刈りは似合わないと言われ、余計なお世話だ、本人がいいと言うんだからそうしてくれとスポーツ刈りにしたのだった。

それ以後はスポーツ刈りにしたことはない。今回その気になったのは、さあ、いよいよ新しい仕事をするぞの気合入れのつもり。今日の床屋はお母さん、息子さん、お父さんの3台フル稼働。お父さんはこれまで一度もお会いしたことがなかったので、既に亡くなったものとばかり思い込んでいた。とんだ失礼千万お許しを。

まもなくお母さんの台が空いて、私はそこへ座る。それで、スポーツ刈りにしようと思って来たんだけどと言ってから、昔入った床屋さんに似合わないと言われたことを話す。するとお母さんは、では最初にスポーツ刈りよりも少し長めに髪を残して、お気に召さないようでしたらスポーツ刈りにしましょうかと言う。そこまで言ってくれたらお母さんに全てお任せするしかない。仕上がりは一発で満足、というか、一度刈り終えたところで、気に入らないからやっぱりスポーツ刈りにしてくれとは普通頼めませんよね。

あやめ湯(18:14~18:47)3→4人。

写真は、女子中学生誘拐監禁容疑で逮捕された男を乗せたヘリが飛び立った狩野川河川敷。川の向こうがミスタージャイアンツがトレーニングに登ったという城山。(あ)

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10,854歩。