いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

花人の浮かれ江戸橋日本橋

iPad(第3世代)64GBにインストールしてあるアプリのアップデートが昨年暮れからずっと終了しないままで、毎回途中でフリーズしてしまう現象が続いていた。容量いっぱいにアプリを詰め込みすぎたせいかと思い、使わなくなったアプリを削除して空き容量を確保したが、それでも状況は変わらない。そのうちアプリの削除もできなくなってしまった。
Windowsタブレットを持ち歩くようになってからiPadの出番は少なくなったけれど、それでもコマ撮りアニメーション作りとかにまだまだ活躍してもらわないと困る。孫が来れば、これで遊んだりもするし…。それで、仕事のないこの3月中になんとかしようと、今日、iPadを持って銀座のアップルストアまで出かけた。
アップルストアに着いたのが午後3時過ぎ。平日だから比較的空いているだろうと思って4階のGenius Bar(ここで技術的なサポートをしてくれる)へ行ったら、これがとんでもない大混雑。スタッフに2時間待ちと言われる。それだけトラブルが頻発しているということなんだろうか。
冗談じゃない、2時間なんてとても待てない。待って確実にiPadの不具合が解消されるというなら待ちもしようが、待った挙句に初期化しないといけませんとあっさり言われた日には、何のために待ったんだか分かりゃしない。それで、もう少し自分で何とかしてみようと思い直してそそくさと店を出た。
せっかく銀座まで来たのだから、少しばかり漱石ゆかりの地を歩いてみようと思った。というか、実はそんなこともあろうかと、広岡祐著『漱石と歩く、明治の東京』(祥伝社黄金文庫)というガイドブックを家から持って来ていた。そのガイドには日本橋→京橋→銀座→新橋と歩くコースが載っているが、今日歩いたのはその逆コース。
銀座は明治5年の大火の後に発展した街で、江戸の繁華街といえば言わずと知れた日本橋・京橋。日本橋は過去に何度か通ったことのある橋だが、その橋名標の揮毫が徳川慶喜であることは今回初めて知った。

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橋の袂にある日本橋交番のしだれ桜の下を潜って奥の方へ進むとちょっとした憩いの広場があり、

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その脇に「漱石名作の舞台」の碑があった。「三四郎』と『こころ』にここの路地の寄席や料理屋が描かれているというが、当然ながら今はその面影を知る由もない。

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この後、三越本店、日本銀行渋沢栄一像と日本橋界隈を見歩き、午後5時を過ぎたところで、漱石高浜虚子に誘われて芝居を見に行ったという明治座へ向かう。

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明治座の奥の浜町公園では何組かのグループが花見の宴を催していた。明治座が18階ビルになっても、桜の下で浮かれる江戸っ子の思いはやはり昔のままなんですなあ。(あ)

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24,552歩。今月の記録。