いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

老夫婦歩を休めれば杉の花

あやめ湯(17:35~18:12)1→2人。私があやめ湯を出ようとして靴を履いていたところへ米朝氏がやってきた。あと5分長く湯に浸かっていたら米朝氏とゆったり話ができたのに、残念なことでした。臼を運んでもらったお礼だけ言って帰ってきた。

タイムラプス(5:53~7:08)

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写真は、新たに設置した郵便ポスト。開口部から雨が吹き込まないように半透明のボードの余りで蓋を作った。それにリングを付けて屋根の裏に吊す。ボードは軽い素材だから強い風に奥へ押されてしまうかもしれないが、どうしてもダメとなれば釣りの重りでもぶら下げよう。あるいは鈴をぶら下げてもいい。郵便屋さんが郵便物を入れて蓋が閉まるとき、ちりりん、なんておしゃれかもしれない。

屋根には杉の皮を打ちつける。最初は波形トタンを被せようと思っていたが、ホームセンターから運んでくるのも手間だし、杉の皮なら車庫に積んである薪から剥がせばいくらでもある。逆にその方が風情が出るってなもんです。

杉の皮を打ちつけて長さを切りそろえていると、散歩の老夫婦が足を止め、すてきなポストですねと声をかける。何だか大きな巣箱みたいで不細工ですが、と照れる私。

伊豆にいて嬉しいことの一つに、こういうふうに通りすがりの人が声をかけてくれるというのがある。伊豆にいると元来偏屈な雪国育ちの私でも、なぜか身も心も開放的になるから不思議だ。誰彼と話しかけたくなる。まさかこんな自分になるとは思ってもみなかった。口数少ない昔の私を知っている人はきっと驚くんじゃないかな。私自身が驚いているんだから。それもこれも伊豆で暮らすようになって、毎日のように温泉に浸かり、温かい人情に触れるというのが大きいと思う。

都心のタワー億ションから街の灯を眺め降ろし高級ブランデーを舌に転がすよりも、すきま風に背をかがめながら囲炉裏で焼いたイカを摘まんで安酒をあおる方が私の性に合っている。カミさんは、いつになったら貧乏から抜け出せるのかしらと聞こえよがしにため息つくが、私は知らぬ顔の半兵衛である。金は使ってなんぼの世界で持っていてもしょうがない、借金してでもやりたいことをやるべしというのが私のモットーである。それをカミさんに言ってみたところでカミさんは理解してくれるわけがない。だから言わない。言わないで、今月は病院に三つもかかって懐が寂しいから、ちと降ろしてくれないかと言うのである。(あ)

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4,041歩。