いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

君走る私呑んでる春マラソン

写真は、ハーフマラソンがスタートして5分経った列の最後尾。

朝方は青空が見えていて、ここしばらく雨続きだった三浦マラソンも今日は何とか持ちそうだとランナーを送り出したら、ちょうどスタート時刻に合わせるかのように雨が落ちてきた。焼酎のお湯割カップを手にしながら、砂浜に敷いたシートを急いで二つ折りにして荷物が濡れるのを防ぐ。手に持つ焼酎は呑兵衛ランナーのごいさんが、私のために家で作って持ってきてくれたスペシャルドリンクである。普通は応援する側がランナーに頑張ってくださいと励ましの声をかけるところなのに、三浦マラソンの場合は、頑張って応援してくださいと、スペシャルドリンクつまみ付きで逆にランナーから励まされるのである。冷たい雨の中、寒いでしょうが応援よろしくお願いします、てな心持ちか。

実際、去年も一昨年も雨と風で寒かった。応援も大変だったけど、走る方はそれ以上に大変だったろう。なのにそんな素振りを露も見せず笑顔でゴールするというのはどういうことか。走るのが嫌いな私にはまるで理解できない。

今年はスタートこそ雨に降られたが、その雨もすぐに止み風もなくて応援しやすかった。ランナーも走りやすかったらしく、実況アナウンスでは大会新記録が出たことを繰り返していた。

今年のランナーは、ごいさんはじめ、ごいさんの同僚二人と、この3月で定年を迎える現役校長先生の4人。去年一昨年と参加した若い衆は今年は不参加だった。応援組は、今日走った呑兵衛ランナーグループの一味で、なぜか一人今回の三浦マラソンを見送った、これもごいさんの元同僚と、私の新採用の職場の同僚で、17年後に再び別の職場で一緒になった女性と、そして私の3人。

ごいさんに自身のゴールタイムを予想してもらい、併せてランナー4人のフィニッシュ順も予想してもらった。頭の中でゴールの順を組み立て、各ランナーのシャッターチャンスを逃すまいとゴール手前でiPhoneを構えていたのだったが、あろうことか、肝心のごいさんの姿を撮り損ねてしまった。ごいさんが予測し、それに基づいて私が組み立てた順位をひっくり返し、なんとごいさんが遥かの差をつけて4人のトップでフィニッシュしていたのだ。がちょ〜ん。

せっかくスペシャルドリンクを用意してくれたにもかかわらず、その心配りに報いることができなかった。これじゃ何のために応援に行ったんだか分かりゃしない。後続の3人はしっかりカメラに収めたのに、ごいさんだけできなかった。ああ、取り戻せるならば時間を取り戻したい…。

それにしても、ごいさんは速い。カメラに収まらないくらい速い。回を増すごとにどんどん速くなっている。新年の抱負に、今年が最後と思って走るとか言っていたが、どうしてどうして、まだまだ自己記録を更新する勢いです。それに、今回の私の失態を挽回しなければいけませんので、来年の三浦も走ってもらわなければ困ります。(あ)

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5,516歩。