いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ブランコの影揺らめいて春浅し

昨日に引き続き、藤沢で孫の世話。一泊二日で孫の世話をする場合はこれまで伊豆で過ごすことが多かったのだが、この時期は箱根峠が凍結するためカミさんは車を出したがらない。今回もテレビの天気予報とにらめっこして、伊豆へ行くのを取りやめた。というか、端から行く気がない。

今日は孫に晩御飯を食べさせてから小田原へ連れて帰るという。ということは、まる一日孫の面倒を見るわけだな。

昨日、小田原へ向かう車の中でカミさんに「どっか連れて行く?」と訊かれ、思いつきで「鎌倉の山を歩くなんてのはどうだ」と言ったら「そんなの子どもが喜ぶわけないでしょ?」とけんもほろろ。「それもそうだな。では大山はどうだ、あそこならケーブルカーもあるぞ」「どうしてそう山ばっかりなの?」

そうでした、私がやりたいことをただ単に孫にやらせようとしていたのでした。こんな風の冷たい時期に山歩きもないもんだ。カミさんの言うとおり、山歩きはもうちょっと孫が大きくなって楽しめるようになってからにしましょう。

紀伊国屋書店はどう? あそこなら子どもが喜びそうなものを置いてるんじゃない?」とカミさんが言う。紀伊国屋? 湘南T-SITEの蔦屋書店のことを言っているらしい(カミさんは紀伊国屋と蔦屋の区別がつかない)。すぐに2階フロアのアイデアグッズコーナーを思い浮かべ、まあそのあたりが無難なところと思った矢先、お兄ちゃんがペーパーナイフで襖に穴をあける気配を見せた。それを見たカミさんが「どうしてそんなことするの? 穴あけちゃダメ」と叱ると、「まだあけてないよ」と口答えする。それにカチンときたカミさんは「言うことを聞かない子はどこへも連れて行かない」とむくれてしまった。

そうなったらもう、曲がったへそが元に戻るまで後は私が孫の面倒を見るしかない。それで二人を近所の小学校の校庭に連れ出す。

校庭では2チームの少年野球が練習をしていた。そして隅には、しばらく来ないうちに撤去されていたブランコが新たに柵を設けてカムバックしていた。

しばしブランコを楽しんだ後は鯉への餌やり。餌の食パンを買いに引地川沿いをスーパーまで歩く。食パンを買った後は、同じ道を戻って鯉の多くいるポイントまで歩く。ただ歩くのではない。せがまれて孫を交互に背負って歩くのである。これがしんどい。尻がずり落ちないように後ろに回して組んだ手がしびれる。今頃は孫のいない家の中で独りぬくぬくテレビを見ているであろうカミさんを思うと、一歩ずつ恨めしさが増してくる。

午後になって多少機嫌を取り戻したカミさんの運転で、湘南モールフィルまで折り紙を買いに出かける。当然それだけで収まるわけもなく、スポンジの野球バットとボールを買わされた。買えば遊ぼと言われるのは必定。そんなこんなで朝から晩まで休ませてくれず、孫に振り回さっぱなしの一日でした。ふ〜、疲れました。

写真は、自宅マンション・エントランス前のタイヤブランコで遊ぶ孫。孫が藤沢に泊まったときは、晴れれば大抵近所の小学校の校庭へ遊びに行くのだが、そのときウォーミングアップのように揺らすのがこのブランコ。今では背丈もだいぶ伸び、二人乗るとなんだか窮屈そうです。4月からはここに防音工事の事務所が仮設される予定で、そうなるとしばらくはブランコで遊べなくなる。一年すればさらに背丈は伸びるだろうから、そろそろこのブランコとも今日で卒業ということになるか。(あ)

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10,416歩。