いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

人影のなくて春来る花売り場

あやめ湯(18:05〜18:56)5→3人。先にマイ桶氏が来ていて、私を見るなり私に洗い場を譲ってくれた。マイ桶氏は、風呂場のガラス戸ががらがら開くと、どんな体勢からも必ず振り向く。こんばんはと声をかけると、決まってこんばんはと返ってくる。そんな人である。

洗い場を私に譲ってくれたマイ桶氏は、私のすぐ前に入った元饅頭屋さんの隣に、待ってましたとばかりにぴたり身を寄せ、葬式の話を始めた。二人に共通の知り合いが亡くなり、その葬式が今日あったらしい。皇居に勲章をもらいに行った人の葬式にしてはあまりに寂しいと元饅頭屋さんが言う。そうだそうだとうなずくマイ桶氏。話すのはもっぱら元饅さんで、マイ桶氏はひたすら聞き役に回っている。そして、私が二度湯舟に浸かってもまだ二人は話し続けていた。

そういえば昨日、マイ桶氏が帰るときに、履物を間違えられたと言っていたっけ。マイ桶氏の履物は下駄か雪駄に決まっていたが、昨日はなぜかクロックスだったらしい。先に帰った人が間違えて履いて行ってしまったのだろう。同じようなのが三和土に残っていた。番台のおじさんは、しょうがないからこれ履いて行けばと残ったクロックスを指して言ったが、マイ桶氏は、今(風呂場に)入っている人のかもしれないじゃ〜と言って、おじさんからサンダルを借りて帰って行った。

マイ桶氏が帰った後、番台のおじさんが、あの人もここ(あやめ湯)の役員しよるんやから、率先してきちんと(履物を)棚に上げとかなあかんの、と私に言う。

役員とはあやめ湯の維持運営の会か何かの役員なんだろうか。それにしても、番台のおじさんがマイ桶氏のことをそんなふうに言うとは意外でした。

写真は、修善寺の花屋さん。修善寺から歩いて帰る途中にある。花屋さんといっても、そこに人がいるわけでもない。言ってみれば、郊外でよく見かける無人野菜売り場みたいなものだ。では、コインを入れる缶が置いてあるかといえば、それも見当たらない。売主がちょっと席を外したフリーマーケットといった感じだ。買いたい人がいたとして、これじゃどうすりゃいいか分からないねえ。(あ)

f:id:jijiro:20160201111049j:plain

16,169歩。