いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

水鳥の海の風避け海を見る

昨日、散歩がてらテラスモール湘南のホビー材料専門店「ユザワヤ」を覗いた。ユザワヤならもしかして砂絵用の砂を扱っているかもしれないと思ったのだ。久しぶりのユザワヤだったが、以前に比べて画材コーナーがだいぶ縮小されていて、それで、目当ての砂を探したけれど見当たらなかった。店員に訊いたら、お取り扱いはございませんとのこと。
ネット検索すると砂の通販店はぞろぞろ出てくるが、ネット通販は送料が高いのがネック。やはり砂を諦めてコーヒーの粉にするかと思いながら店を出て気づいた。なんのことはない、歩けば近くに砂浜があるのだから、そこからちょいといただいてくればいいではないか。そんな単純なことをどうして最初に思いつかなかったんだろう。誰が考えたってすぐ思いつくことなのに…。砂絵用の砂は専門店から買うものとばかり思い込んでいた。いかん、発想が硬直している。
それで今日、空のリュックを背負って湘南海岸へ出かけた。自宅マンションから海岸までは5km弱。途中ホームセンターで園芸用の篩(ふるい)を買い、ATMに立ち寄って正月を過ごす現金を用立てた時間も含めて徒歩53分。今ではこれくらいの距離を歩くのも全く苦にならなくなった。むしろ楽しい。糖尿病を煩わなければこうして長い距離を歩く気など起こらなかっただろう。人間万事塞翁が馬です。
靴は10月に買ったトレッキングシューズ。歩くのを楽しく感じるのは履く靴によるというのはまさにその通り。しかしその靴も、履いてまだ三ヶ月に満たないというのに、靴底のスポンジがすり減って二層目の色が顔を出すようになった。そんなに歩いたつもりはないんだがなあ。あと半年は持つと思ったのに、そろそろ二足目を準備しなければいけなくなった。最初だから安いのでいいやと買ったのだが、安物買いの銭失い、安いのはやはりそれなりのものでしかなかったということか。二足目はもっと頑丈なのを選ぼう。
今日の湘南海岸は風がやや強めで、サーファーの好みそうな白波が幾条も立っていた。江ノ島茅ヶ崎を結ぶ海辺のサイクリングロードにも砂が吹き溜まっている。きれいそうな砂をすくって篩にかけると、砂があたかも水のようにさらさらと流れ落ち、篩にゴミがほとんど残らない。それだけ粒子の細かい砂だった。スーパーのレジ袋に詰めてリュックに仕舞う。背負うと肩にずしりと重い。家に帰って重さを測ったら5kgちょっとあった。コーヒーの粉で代用しようと思っていたが、それだと軽すぎて用をなさないことが、実際に砂の重みとさらさら感から分かった。やはり砂絵は砂に限る。
写真は、引地川にまたがる配管で羽を休めるカモメ。ここは河口から約1.5kmの地点で、海岸からずっと川沿いに歩いて来たが、カモメはなぜかここにだけ群がっていた。並べなかったカモメは、下の川面で場所が空くのを待っている。一羽が配管から飛び立ったと見るや否や、すかさず下から数羽が飛び立ち、空いた場所の奪い合いをする。餌の奪い合いなら分かるが、場所取り合戦でバトルなんかするんだね。へええ面白い。バトルを制したカモメは勝ち誇ったように羽をばたつかせていました。(あ)

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14,698歩。