いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

太棹の音張りつめて寒の月

あやめ湯(18:32)4→3人。今日は少し遅くなった。風呂場に下りたらマイ桶氏、米朝氏、元饅頭屋さんがいて、米朝氏がバイパス手術をした友人の話をしていた。今日、東京の病院に見舞いに行ってきたという。年取りゃ誰だって病気の一つや二つ持ってるらと元饅頭屋さん。確かにと相槌を打つマイ桶氏。私は皆さんの話に入っていけず黙って体を洗う。

そのうち病気の話が切れた頃合いで、マイ桶氏が、ではお先にと立ち上がった。すかさず米朝氏が、もう出るだか、話ばっかしててまだ体洗ってねえらと言う。こういう気の利いた一言をすらっと言える人って、ほんと羨ましいと思う。私には到底言えない。

ややあって元饅頭屋さんが上がり、続いて米朝氏が上がる。上がるときに米朝氏が、ワカメさん、足湯に行ってるってよ、足湯に行ったらワカメさんに会えるらと私に言う。おそらくマイ桶氏からの情報だろう。一昨日、マイ桶氏が私に、ワカメさんと足湯の近くで昼間ばったりあっただよ、(あやめ湯に)戻って来なよ、みんな心配してるよって肩叩いてやったさと聞かせてくれたから。

それにしても、どうです? この人情溢れる人たち。名前も素性も知らない人のことまで心配してくれるなんて今どきないですよ。素晴らしい文化です。

昨日、あやめ湯は初めてという人(神奈川から来たと言っていた)と湯舟に浸かりながら話をしたら、市の観光課に勧められて来たと言っていた。伊豆長岡には共同湯がいくつかあるけれど、いちばんのお勧めはどこですかと訊いたのだそうだ。そうしたら公営の施設を差し置いてあやめ湯を紹介したのだと言う。それってとってもわかる。紹介した人は、勤めは市役所だけどきっとあやめ湯のファンだったんじゃないかな。

写真は、近所の津軽三味線教室の看板。広い通りに面していた教室を、通りから3軒奥の家の裏に丸ごと移転した。同時に教室の横にあったプレハブの物置も同じ家の玄関前に移し、そこにこの看板を設置した。3軒とも表札の苗字が同じだから土地家屋の名義も同じなのだろう。

看板はネオンふうにベニヤ板の四辺を電飾で囲い、中央から工事用ライトを照らしている。おそらく自前の作なのだろう。それでも周囲は灯りの少ないところだから十分目立ちます。問題はここを通る車がほとんどないということですね。(あ)

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7,293歩。