いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

本命はまだ小春日のネンブツダイ

毎回授業の終わりに書いてもらう「振り返りシート」に、今日こんなことを書いてくれた生徒がいた。

この前の火曜日の部活の帰りに学校から家まで歩いてみました。(中略)50分ちょっとかかりました。(狩野川の)堤防沿いを歩いたりいろんなところを歩いていると、普段電車からは見えない景色や新しい発見があって楽しかったです。山の木も色がつきはじめていてきれいでした。住んでいる周りにたくさんの自然があるのはとても恵まれているなと改めて感じました。

以前私が、修善寺から家まで歩いて帰ったときの感想を授業の枕で話したことがあって、そのことをこの生徒は心に留めておいてくれたのだろうか。伊豆はすぐ近くに山があり川があり海があり、自然に囲まれた素晴らしいところだ。こんな三拍子揃った環境で暮らす君たちは幸せだ。いろんなところを歩いてみよう。歩いたら今まで見えなかったものが見えてくるかもしれない。

確かそんなことを言ったのだったか。ずいぶん偉そうなことを言ったものだと我ながら気恥ずかしいが、これは私の今の偽らざる気持ちである。

伊豆で週のあらかたを過ごすようになって3年目、益ますその思いを強くしている。週末には藤沢に戻りカミさんの愚痴を聞き、月曜の朝はカミさんの運転で辻堂駅まで送ってもらう。電車に乗ると、また楽しい伊豆での生活ができるという思いで浮き浮きした気分になる。別に藤沢が嫌いカミさんが嫌いというのではない。それ以上に伊豆が好きだということなのです。

13,967歩。

写真は、昨日釣ったネンブツダイ。金魚みたいな小魚だけれど、これが伊豆へ来て初めて釣った記念の魚です。撒き餌もせずにクロダイを釣ろうなんて人にクロダイが釣れるわけがない。そう思いつつも、もしかしたらカサゴとかカワハギとかが釣れるかもしれないないという浅はかな期待を持ってウキの動きを見ていると、時折くんくんという小さな魚信(あたり)がある。これがぐんと沈めばクロダイなのだが、くんと沈んですぐにぷくんと浮いてくる。ネンブツダイの仕業である。ネンブツダイが先に餌を食ってしまうからクロダイまで届かない。くんぷくんの状態で餌はすてに取られている。それでたまにアホなネンブツダイがこうして針に引っかかってくるのです。(あ)

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