いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

独り見て虚しいばかり秋花火

午後2時過ぎ、江ノ島へ散歩に出かける。歩こう歩こうと思いながら今日まで果たせないでいた。今日は何だか気持ちが充実して歩く気満々だった。やはり先週トレッキングシューズを買ったのが大きい。

前回は夕方に家を出て、途中で道を間違え藤沢駅に出てしまった。それで今日は間違えた角を逆に曲がる。GoogleマップGPSナビを使えば現在地を確認できるのだが、この道を行けばどこに出るのだろうといったわくわく感を優先することにした。

曲がった角から海の方へ向かって歩いたら鵠沼中学校前の踏切に出た。そこから地名は鵠沼桜が岡になる。さらに道なりに進むと鵠沼藤が谷、鵠沼松が岡を通って湘南海岸公園に出る。鵠沼はちょうど小田急線と江ノ電に挟まれていて、明治の初期から保養地、別荘地として発達し、多くの文士文人たちが往来、居住した地域である。誰もが一度は住んでみたいと憧れる閑静な高級住宅街である。芥川龍之介『歯車』に出てくる鵠沼海岸商店街の理髪店が今も営業しているというので、どんな店構えか見てみたかったが、江ノ島へ向かう道から少しそれるので今回はパスした。次回の楽しみに残しておこう。

海岸を走る国道134号線江ノ島に向かって歩く。かつての「湘南ホテル」も今はリゾート風マンションに建て替わり、その周辺にも同様のマンションが建ち並ぶ。ベランダにサーフボードが置かれたり、物干しにウェットスーツが干されたりして、いかにも湘南の暮らしを誇らしげにアピールしているかのようだ。

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新江ノ島水族館に出る。いくら土曜とはいえ、いつもより人出が多い気がする。と思って片瀬江ノ島駅方面の交差点に目をやると、警備服を着た人たちが信号の前に集まっているのが見えた。その後ろの建物には「花火大会本部」の垂れ幕がかかっていて、そこで初めて今日は江ノ島花火大会であることを知った。

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片瀬橋を渡ると河口の左岸は既に見物客のシートで埋め尽くされていた。さらにその先の江ノ島大橋の下の砂浜には有料の見物席が設けられていた。試しに入口でプラカードを持った係の人に席料はいくらなのか訊いてみたが、高校生アルバイト風のその人は料金を知らなかった。どこかに示してあるかと見渡したが、料金はどこにも示されていない。何だかぼったくりバーみたいなやり口で不快に感じた。

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江島神社の脇を通って岩屋洞窟まで行こうとしたが、参道のあまりの人の数にひるんでしまった。で、恵比寿屋旅館から引き返してきた。

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江ノ島を出発したのが午後4時ちょうど。帰りは国道134号線より一本小田急線寄りの道を、これまたGPSナビなしで道なりに歩いた。引地川まではだいぶの親子連れ自転車とすれ違ったが、みんなこれから花火を見に行くといった感じだった。引地川を渡り、辻堂小学校の横を通って湘南T-SITEに出るつもりでいたら辻堂駅に出た。どこへも寄らずそのまま午後5時半に帰宅。行き8.3km、帰り7.7kmの距離をトータル3時間歩きました。心地よい疲れです。(あ)

19,233歩(今月の記録)。