いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

女房と飲む珈琲苦いぞ秋

今日は夕方6時まで孫を小田原へ送り届ければいいと、昨日の晩飯の段階ではそういう話になっていたが、今朝起きたら、午前9時からミニバスケの練習があるので、それまでに戻ってきてほしいという話に変わっていた。私と孫が寝ている間にそうなったらしい。今日の夕方帰るつもりで、さて今日は孫と何をして遊ぼうかとあれこれ思い巡らしていたことが、一瞬にして流れてしまった。何だかママの都合に振り回されているようで、カミさんはどうか知らないが、こちとらはちと面白くない。

午前7時に伊豆の家を出て8時過ぎに小田原に着く。雨の箱根越えだったが、視界は思ったほど悪くはなかった。

藤沢へ戻る途中、茅ヶ崎の「森ノ珈琲店」でコーヒータイム。一年ほど前にオープンした店で、ここの前を通るたびに車がずらり並んでいて、どこにそんな人気があるのか一度確かめてみたいと思っていた。店に着いたのは午前9時を少し回ったところだったが、駐車場には既に20台ほどの車が駐車していて、空きは2、3台分くらいしかなかった。

店内のレイアウトはファミリーレストランのそれとほぼ同じで、ガラスで密閉された喫煙席が奥にある。これが一すじの紫煙も外に漏らすまいといった完全密閉で、何だか隔離された見せ物みたいでいい気がしなかった。

私もかつてはタバコを吸っていた身として、愛煙家がこんな肩身の狭い思いをしなくてはならなくなった時代を嘆く者である。映画で普通に見られたように、五輪真弓の歌に歌われたように、もっと当たり前にタバコを吸える日が復活しないかと密かに願っているのである。タバコは体に有害なものとして悪者扱いされるが、ばかすか吸って八十、九十まで長生きする人はざらにいる。タバコが原因で早死にすることはないのである。

さて、店内のテーブルは喫煙席を除いてほぼ満席。日曜とあって家族連れが多い。それにしてもこの人気ぶりはどうしたものだろう。ファミリーレストランとどこが違うのだろう。メニューを見ても決して安いというわけでもない。むしろファミレスに比べて高い。ブレンドコーヒーは420円だ。味か? 食べ物を頼まなかったからそれは分からない。ただ、コーヒーは旨いと思った。

お一人様用のカウンターもあって、カウンター席とテーブル席の間がゆったりした通路になっている。その空間が全体にゆったり感を出しているのだろうか。そうかもしれない。ファミレスだったらそこにドリンクバーが設けられるのだろう。ドリンクバーは何度でもお代わりできてお得だけれど、どうも落ち着かない。ドリンクバーはなくてもいいから落ち着いて安らげる空間がほしい。そんな趣意の人たちが増えてきていることを「森ノ珈琲店」の人気が示しているのかもしれない。(あ)

f:id:jijiro:20151011093958j:plain

13,939歩。