いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

落鮎の力尽くして瀬白波

あやめ湯(18:07)5→5人。

古奈の交差点で信号待ちをしていたら、右手からあやめ湯の方へ右折する車があった。時刻は午後6時を少し過ぎたあたりで、何となく米朝氏かなと思ったら、果たして車から降りてきたのは米朝氏だった。米朝氏が函南から通って来ることはこの前知った。私がバイクのヘルメットを仕舞っていると、薄暗闇から米朝氏がこんばんはと声をかけてきた。それくらいの挨拶なら、いつも風呂場で顔を合わせているから当たり前といえば当たり前なのだが、湯屋の外で会って向こうから挨拶してくるなんて初めてのことだったから、単にあやめ湯に通う顔見知り以上の扱いを受けた気がしてとても嬉しかった。

脱衣所でも、今日は(材木屋の)会長さんいないねえと話しかけてくる。昨日の会長さんの話に強く引き込まれ、その余韻がまだ残っているというふうだった。会長さんはもともと朝風呂の人だから、たまたま昨日ひょこっとお会いできたんでしょうねと私。話しながら風呂場に下りると真ん中の洗い場にマイ桶氏がいて、これまたお二人お揃いで、どこか楽しいところへ行ってきた帰りかなと言う。そう言いながら、ほらここを使いなと私に洗い場を譲る。もう上がろうと思ってたんだけんど、せっかくだからもうちっといるかと湯舟に体を沈める心遣いが、これまた嬉しい。

あやめ湯はこれだからいい。昨日会長さんが、あやめ湯に来る人はみんないい人ばかりだと言っていたけれど、本当にそのとおりだ。体も心も芯から温まる。会長さんは、ここへ来る前は家で顔を洗って来るだよと言っていたが、それは汚れた顔のままで湯に入ると湯が汚くなって皆さんに迷惑がかかるからなんだそうで、つまりはそれほどの気配りの人なのです。毎朝そこのお寺(あやめ湯のすぐ奥)にお参りして、みんなが幸せでありますようにとお祈りしてるだよと言うのだから、恐れ入ってしまう方なのです。

フィニッシュの水のシャワーを浴びて、それじゃお先にと風呂場から上がったマイ桶氏が、ややあってパジャマ姿であわただしく風呂場のガラス戸を開けて戻ってきた。何事かと思ったら、会長さんの腕を捕まえて、ただいま会長さんが到着しましたあ、だって。会長さんが一緒の時間にあやめ湯に来るようになったのがよほど嬉しいのでしょう。その嬉しさがストレートに伝わってきました。会長さん、昨日からすっかりあやめ湯のスターになってしまいました。

14,212歩。

写真は、今日の狩野川。今週は月、火、今日と三日、修善寺から歩いた。晴れ渡った秋空、そして川風が何とも心地よい。護岸コンクリートに折りたたみ椅子を置いて鮎釣りをしている人がいたけれど、こういうのんびりした釣りもありだよね。(あ)

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